学ぶ場所と方法は、それぞれに答えがある。

第4話 学びは一生の財産になる

高校時代に気づいた「学ぶ楽しさ」は、その後の人生で大きな力となりました。専門学校へ進学し、さらに深く学びを掘り下げていく中で、私は学びが持つ「財産」としての価値を実感しました。学びはただの知識の習得にとどまらず、自分の視野を広げ、未来を切り開くための道具でもあるのです。

高校時代から社会科が好きだった私は、専門学校でも歴史や社会の流れについて自分で調べることが増えました。授業を受けるだけではなく、資料を読み漁り、独自にテーマを深掘りする時間が楽しかったのです。この時、「学ぶ」という行為そのものが、自分を支えてくれるものだと確信しました。

学ぶことの魅力は、得た知識が自分の中に積み重なり、それが趣味や日常生活、さらには人生の選択肢に影響を与える点にあります。例えば、私が執筆を続けているのも、高校や専門学校で得た学びの積み重ねがあったからです。社会科で培った物事を分析する視点や、文章を書く力は、今も私の創作活動に役立っています。また、カラオケの趣味も、歌詞の背景を調べたり、曲の歴史を学んだりすることでより深く楽しめるようになりました。

学ぶことは単に試験や資格のためだけではありません。それは、自分の興味や好きなことを追求し、人生を豊かにするための道しるべです。私自身、学び続けることで「孤独」と向き合う力を養い、自己表現の場を見つけてきました。学びは、私が困難な状況でも自分を見失わずにいられる支えになっているのです。

一方で、学びが「財産」となるためには、自分に合った方法やペースで取り組むことが大切だと感じます。無理に何かを詰め込むのではなく、自分が興味を持ったテーマをじっくり掘り下げること。それこそが、学びを本当の意味で価値あるものにする秘訣ではないでしょうか。

学びの価値は、時間が経つほどに大きくなると私は思います。高校や専門学校で得た知識は、当時は「ただ楽しい」「面白い」と思っていただけでしたが、今ではその一つひとつが私の考え方や行動に影響を与えていることに気づきます。学んだことが生涯の財産になる――その意味を、時間を経て実感しています。

どんな状況にあっても、学びの機会を持ち続けること。どんな形であれ、学びを楽しむこと。それが人生を豊かにし、困難を乗り越える力を与えてくれるのだと思います。学ぶことに終わりはありません。そして、それが私の生きる力であり、これからも手放したくない宝物です。

つづく。