番外編【上】
私は小さい頃、
多分神様に会ったと思う。
交通事故で親を亡くした次の日、
私はこの世から消え去りたい気持ちで
いっぱいになって何もかも諦めていた。
でも、そんな時ある夢を見たんだ。
周りは真っ白で、
目の前には
『貴方には双子の片割れの存在が居ます。運命に抗うために、貴方はその方と名前を取り替えてでも逢いたいですか?』
と書かれた透明な看板のような何かが
浮いていた。
そこで私は躊躇いもなく、それを了承した。
次の日、
私はそんな出来事を一切忘れて
私の名前は " 雨音 " に変わった。
それでも何も起きないと思いつつある3日後、
私は私自身に会った。
成長した私。
それでも私は知っていた。
私は、私達は、
この皐月神社を通して寒月神社で
両者共に会わなくてはいけないということを。
だから私は、2人を手助けすることにした。
今の私は、なんだか未来の私と違う。
違う場所で違う人になってしまったんだ。
2人の名前を元通りにするために。
そして、私が未来の私と同じ場所に行けるように。
私はその使命を果たそうと決意したんだ。
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