VI
僕は親のせいで学校に行けていない。
お金が...とかの問題じゃなくて
普通に教室に入るのが怖くなった。
人が怖くなってしまった。
だから僕はいわゆる不登校なんだ。
だから不覚にもあの夢の女の子を見た時、
『学校に行けていいな』
って思ってしまった。
次の日、
僕は久しぶりに散歩に行けた、
いつもと違う道を歩くと、
そこには寒月神社があった。
寒月神社は有名で、
鳥居は普通と違って奥の方にある。
その理由になっている
寒月神社の鳥居は池に浮かんでいる鳥居なんだ。
ネットでは『幻想的で綺麗!』とか『ファンタジー感溢れてる!』とか
呟いてる人がいっぱいいる。
その時、
僕の目の前に夢で見た
あの黒いふわふわとした何かが落ちてきた。
僕は目を疑ったが、
触れなくちゃいけない気がして、
僕はその黒いふわふわとした何かを
手で受け取った。
途端、情景が切り替わり、
周りは僕の知らない場所になった。
いや、違う " 町 " になっていた。
振り返ると目の前には夢で見たあの女の子が
いかにも不気味な神社に入ろうとしている
ところだった。
僕は慌ててその子の腕を引っ張ったが、
すぐに情景が切り替わり、
あたかもそれが幻だったかのように
僕は元の場所に戻っていた。
今のは何だったのだろうか。
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