IV
鳥居をくぐると、
奥には小道が続いてて
多分この奥に本堂があるのだろう。
だが、この小道を進むのは気が引けたから
今日はやめておいた。
それよりも、
なんで夢にこの場所が出てきたんだろう...。
その時、
「てーまりーで 一緒に あっそびーましょ!」
と奥の小道から聞こえてきた。
とても可愛らしい女の子の声で。
私は少し不気味に思えたが、
とにかく奥に進んでみることにした。
途端、後ろから誰かに腕を引っ張られた。
驚いて振り向いたが誰も居なかった。
気のせいかと安堵しつつ、
前を向くと目の前には おかっぱの女の子が立っていた。
そしてその子は私に
「お姉ちゃんだぁれ?」と言った。
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???side
僕は小さい頃から自身の名前を気に入らなかった。
理由は " 女の子みたいな " 名前だったからだ。
僕の親はイライラすると、僕を叩く。
その時にいつもこう言うんだ。
『お前なんか産まなきゃ良かった』
『お前はたかが1つのミスでできちゃっただけだ』と。
だから僕はいつも自分にこう言い聞かせる。
『僕は存在しちゃいけないんだ』って。
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