第258話
『なに話してたの?』
『うん…喝いれてくれた。不安に思うことは慧悟さんに聞けって。』
『そうだね、一番の近道は本人に聞いたほうが早いもんね。』
『うん、私も分かってるんだ。だけど本当だったらやっぱり辛いから……他の方法を探そうとしちゃうの。自分が傷つかない道を……でも結局、そんな道なんか無いんだよね?傷つくことを怖れてばかりじゃいけないって……それじゃいつまで経っても、開いていかない。だから……明日、慧悟さんにたくさん思うことをぶつけてみる。』
『真在子……うんうん、その調子!きっと高階さんは受けとめてくれるよ。』
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