第253話

理性を保ちつつも、隣り合わせの本能が待ちわびてしまう。





男の本能とは実に厄介だと実感する。






綾子は妹の様な存在。





手を出すつもりは無いが………







『……け……ごさん………』







ギュッウ…………





(はっ!……つい、抱き締めちまった………)





綾子の寝言に反射する様、腰の辺りに腕を回してしまった。







(真在子じゃ無いのにな……)






「はあ…………」





静かに溜め息を吐き、このまま眠りへと入った………―――――――――

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