第225話
でも……もし明治に戻ることにならなかったら
ここに居る今が現実で、慧悟さん達の居るあっちの世界が夢だったら
私……生きてけない。
だからお願い。
彼のもとに導いて。
慧悟さんの傍に居たいの。
一緒になれなくても、同じ時代で生きていきたいから………
“真在子、波瑠斗くん来たよ!”
「えっ?あっ、うん……」
沙来の声ではっとし、顔をあげるとちょうど佐渡君がこっちに向かって歩いてきた。
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