第221話

“なにか知ってるの?なにかあるの?お母さんに電話してね、《いつもありがとう》って言っただけなのに…真在子のようすを見てると、まるでお別れみたいな感じになって……”




「ごめんね、沙来。本当…私はここに居ても心配かけすぎだね。それなのに、変わらない沙来のままで良かった……」





ここに居るはずのない沙来……






なのに、過去の沙来と明治から戻った私がまたこうして巡り会うなんて





不思議すぎて




心と身体が浮遊する。





それはまるで夢の中に迷い込んだみたいな感覚で





どっちが本当の現実なのかわからなくなる。

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