第174話

「……顕司か?」




『……………』




「言え、真在子!何かされたのか?」





『……き…キ…スされた……わたし…寝てて…気づかなくて……勝手に慧悟さんが来たんだって思って……それで…そのまま……』




「分かった……もう泣かなくて良い。お前は悪くない。」




『ううん、私も私なの……この格好で寝てしまったから………』




「ああ、確かにこれはそそられる……」




慧悟さんは再び唇を塞ぎながら、手は太ももへと這わし始めた。

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