第155話

「はぁ…………」




体育座りで顔をうずめる。






だって……あんな事するの、慧悟さんしか知らない。




慧悟さんとしかしたこと無いよ。




好きな人や、付き合ってなきゃしないんじゃ無いの?










もう……知らない。分からない。






パタン―――――……





『真在子、おかえりー』




「うん、ただいま沙来。」




窓の近くに座っている私に、沙来も隣りに腰を下ろす。

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