第72話

“次の検診の日にまたお手紙を書くそうですので、真在子様も高階様に書くようでしたら、お渡しします。”





『ええ、ぜひお願いします!』




私がそう言うと、笑顔で頭を下げ車へと戻って行く。




私はせっかくの機会だから、慧悟さんに手紙を渡してもらおうと思い、運転手さんに急いで声をかける。





『あの運転手さん!少し、待っていただいて大丈夫ですか?私もお手紙渡してほしいので…すぐ終わりますから。』




“はい、お待ちしますよ。”

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