第55話

綾子との同居生活は昨日から始まった。





せっかくの二連休も綾子の荷物を運ぶのに費やした為、若干疲れて眠い。






「先に綾子の大学に行ってくれ……」





“かしこ参りました。”





『……慧悟さん、眠いの??』





「…ああ、疲れが溜まってるからな。」




目頭を押さえ瞼を閉じる俺を余所に、肩に頭を乗せる綾子。





視線をふと移してみれば、笑顔で楽しそうな綾子に思わず笑みが零れる。

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