夢の名残りを
@ukyou_t
第1話
これは夢である。だから何をしていいという訳ではないのだが、この空間が私の頭の中で起きていることであることは理解して頂きたい。
どんな奇想天外なことが起きても、それは夢という名のもとに直ちに許されるものである。
さて。
私はいま高いマンションの屋上から飛び降りている最中だ。飛び降りようとしているのではない。もうすでに飛び降りているのだ。
心配しなくても良い。これは夢なのだから。今から記憶を辿ることになるのだが、どうしても記憶というものは上手く整理できないもので、時系列というのは割と曖昧になりやすい。それを踏まえて、これを読んで欲しい。
では、旅を始めよう。
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