【一話完結】これが底辺マンザイ師の日常だ!

久坂裕介

第一話

 九月に入ってようやく暑さも少しやわらぎ、おだやかな日差ひざしがこの『つぶれそう』の二〇一号室に入りんでいた。だから室内はほどよく暖かいので、思わず昼寝をしてしまうのも無理はない。


 だが俺は、腹が減っていた。朝から何も、食ってない。スマホでユーチューブでE.L.V.Nの『こわこわセ』を聞いて空腹くうふくまぎらわせようと思ったが、やっぱりダメだった。俺は同じく日差しを受けながら床に寝転ねころがっている、長髪ちょうはつ幸生こうせいに声をかけた。


「おい、幸生」

「何や、勇士ゆうし? ワイは眠いんや。今、気持ちよく寝とるんやから起こすなや」

「でもよう、腹が減ってねえか幸生?」


 すると幸生は、気だるそうに答えた。

「まあ、ぶっちゃけ減っとるなあ。朝から何も、食っとらんし」


 俺は金髪きんぱつをいじりながら、たのんでみた。

「だろ? なあ、コンビニで何か買ってこいよ。俺の分も一緒いっしょに」

「はあ? 金なんかあるかあ? 給料日前きゅうりょうびまえやぞ?!」


 それを聞いて俺は、ため息をついた。

「何だ、お前もか……」


 俺と幸生は一応、芸能事務所に入ってマンザイをやっている。だが、売れないマンザイ師だ。夢はマンザイ・グランプで優勝して有名になってガンガンかせいで、金持ちになることだ。だから俺たちはサラリーマンにはならず、コンビニでバイトをしていた。


 ちなみに、別々のコンビニでバイトをしている。同じコンビニだと何だか、気恥きはずかしいからだ。そして俺たちの収入はほとんどバイト代だけだから、一つのアパートの部屋に一緒に住んで家賃やちんを半分づつ払っていた。


 そして俺たちは、途方とほうれていた。なぜなら今年のマンザイ・グランプリも、また第一回戦で落ちたからだ。マンザイ・グランプリで優勝すれば、一気に有名になれるので俺たちは今まで二回、出場していた。だが二回とも、第一回戦で落ちた。


 一回目の出場では、俺がマンザイのネタを作った。だが、落ちた。俺が作ったネタが面白おもしろくなかったんだろうということで、二回目の出場では幸生がネタを作った。だがやはり、第一回戦で落ちた。そして俺たちは、どっちがネタを作ればいいんだと途方に暮れた。


 だが今は、途方に暮れている場合ではない。腹が減っている。腹が減っていたら、来年のマンザイ・グランプリのネタを作る気がしない。俺がため息をついていると幸生は、キッチンで何やらゴソゴソしている。疑問に思った俺は、聞いてみた。

「おい、何してんだよ、幸生?」


 すると幸生は、ゴソゴソしながら答えた。

「何って、食い物をさがしてるんや。あー、冷蔵庫もからか。調味料しか入ってへんわ」

今更いまさら、見つかるかよ。食い物なら朝から、さんざん探したんだからな」

「そうやな……。お? いや、あったで! カップラーメンがあったで!」


 幸生はカップラーメンを、高々たかだかと持ち上げた。俺は、おどろいた。

「何? カップラーメン? そんなの、どこにあったんだよ?!」

「どこって、洗面所の下や。いやー、ここは盲点もうてんやったなー」


 なるほど、洗面所の下か。確かにそこは、盲点だった。俺たちはキッチンの周りをさんざん探して、それで食い物は無いとあきらめていた。だがこれで、状況じょうきょうは新展開をむかえた。カップラーメンは、一つしかないようだ。だからそれを、どっちが食うのかという新展開だ。俺はまず、軽くジャブをった。

「カップラーメンって言ってもなー。九月に食うもんじゃないぜ」


 これで幸生は、カップラーメンを食う気を無くしたか? だが幸生は答えた。

「暑さなんて、関係あらへん。食い物は食い物や!」


 くっ。やはり食う気は無くならないか。だがこれは、予想通よそうどおりだ。だから俺は、次のジャブを撃った。

「あー、そーいやー、俺が買ったような気がするなー、そのカップラーメン。お前に見つからないようにかくしたんだと思う、洗面所の下に」


 すると幸生も、ジャブを撃ち返してきた。

「ほんならこのカップラーメンは、何味なにあじや? しょうゆ味、シーフード、カレー味のどれや?」


 くっ、そうきたか。これはうかつに、答えられない。間違ってしまうと、俺が買ったモノかどうかうたがわしくなるからだ。ここは定番ていばんの、しょうゆ味か? いや、俺はシーフードも好きだから、それか? いや、でもたまに変化を付けたくて、カレー味も食うな……。


 まよった俺は、何も答えられなかった。すると幸生は、喜んだ。

「やっぱ、お前が買ったモン、ちゃうなー。答えは、しょうゆ味やー」


 くっ、定番のしょうゆ味か。これなら勝負して、しょうゆ味と答えるべきだったか? いや、もし間違っていたらと思うと、そんなギャンブルはできなかった。


 だが、まあいい。状況は、次の展開にうつった。俺は、聞いてみた。

「確かにそのカップラーメンは、俺が買ったという証拠しょうこは無い。だが幸生、お前にはあるのか? そのカップラーメンを、お前が買ったという証拠が?」


 すると幸生は、あっさりと答えた。

「いやー、それが無いんやなー。ワイが買ったという証拠はー」


 よし。そこで俺は、勝負に出た。

「それじゃあ、そのカップラーメンはだれのモノでも無いってことにしよう。だから何か、勝負して決めようぜ。じゃんけんとか?」


 すると幸生は、うなった。

「じゃんけんかー。でもワイ、じゃんけんは弱いからなー。勇士とじゃんけんすると、いつも負けるからなー」


 その通りだ。幸生はじゃんけんをすると、初めは必ずチョキを出すクセがある。それに気づいてから俺はグーを出して、幸生とのじゃんけんは、いつも勝っていた。そして幸生は、今もそのクセに気づいていないようだ。だから俺は、あおってみた。

「何だよ、じゃんけんだといつも負けるからしないのかよ。ヘタレだなー」


 すると幸生は、少しイラついたようだ。

「何やとー、誰がヘタレやー? 分かった。そこまで言うなら、勝負したろやないかー!」


 よし、いついた。これでカップラーメンは、俺のモノだ! と勝ちは決まったと思っていたら幸生は、とんでもない提案ていあんをしてきた。

「勝負はするでー。でもそれはワイが考えた、『ノールック・タイム・カップラーメン』でや!」


『ノールック・タイム・カップラーメン』? 何だそれ、初めて聞いたぞ。いや、この勝負は受けられない。これは幸生が今、考えた勝負だ。そんなが悪い勝負は、受けられない。


 何しろ今はこの部屋にたった一つだけある、カップラーメンを食えるかどうかの瀬戸際せとぎわだからだ! だから俺は、ごねてみた。

「つってもなー、お前が考えた勝負を受けるのもなー」


 すると今度は、幸生があおってきた。

「何や、勇士。ワイが考えた勝負は受けられんのか? それこそ、ヘタレやなー」


 それを聞いた俺は、すぐに勝負を受けた。

「誰がヘタレだ?! いいだろう、お前が考えた勝負、受けてやるぜ!」

「よーし、よく言った。男に二言にごんは無いやろなー?」

「当り前だ!」


 だが俺は、すぐにしまったと後悔こうかいした。くそっ、俺は気が短いからな。幸生は、それを利用したんだろう。幸生の顔を見てみるとやはり、してやったりという表情をしている。だがもう、おそい。幸生が考えた勝負を、受けるしかない。そして俺は、当然のことを聞いた。

「それじゃあその勝負、受けてやるから説明しろよ」

「オッケー」


 すると幸生は、真剣しんけんな表情で説明を始めた。当然だ。この勝負は幸生にとっても、絶対に負けられないからだ。

「そんじゃあ、説明するでー。なーに、ルールは簡単かんたんやー。まず、お湯をかしてカップラーメンに入れる。普通はスマホのストップウォッチで三分間、はかるやろ? でも、この勝負は違う。スマホをふくめた全てのストップウォッチは、使用禁止や。先に食べたくなった方が、右手をげる。そしてカップラーメンを食える。それだけや」


 なるほど、簡単なルールだな。だが、奥が深い。いくら先に右手を上げても三分間前だと、美味いカップラーメンは食えない。もちろん、めんかたいからだ。


 俺も幸生もカップラーメンを食う時はいつも、スマホのストップウォッチできっちり三分間、計る。俺たちはそういうところは、律儀りちぎだ。いや、美味うまいカップラーメンを食いたいなら、それは当然のことだ。三分間待って麺はようやく、ちょうどいい硬さになるからだ。


 俺は、考えた。二分、いや、二分三十秒だ。二分三十秒なら、ギリギリ麺はやわらかくなっているはずだ。幸生も、そう考えるだろう。この勝負、自分で正確に二分三十秒を計ったヤツが勝って、美味いカップラーメンを食える勝負と見た。だから俺は、えた。

「いいだろう。この勝負、受けてやるぜ!」


 すると幸生も、吠えた。

「よっしゃー! やったるでー!」


 そして幸生はやかんに水を入れて、ガスコンロで沸かし始めた。だが沸くまで、時間がかかる。それまでにやるべきことをやっておこうと、幸生は言い出した。俺は当然、聞いた。

「何だ、やるべきことって?」


 すると幸生は、テーブルの左側に立った。つられて俺は、右側に立った。幸生はカップラーメンをテーブルの真ん中に置くと、スマホを取り出してテーブルに置いた。画面を下にして。

「念のため、こうしておこうや。万が一にも、スマホのストップウォッチを使えんように」


 なるほど、と俺もスマホの画面を下にしてテーブルに置いた。そして俺と幸生は、にらみ合った。取りあえず俺は、さぶりをかけてみた。

「何を考えている、幸生?」


 だが幸生は、へらへらしていた。しかし俺は、考えていることを言った。

「どうせどうやって、腕時計うでどけいで時間を計ろうかと考えているんだろう?」


 すると幸生は、やはりへらへらしていた。

「ちゃうちゃう。そんなこと、考えてへんでー。さっき、言ったやろ。スマホを含む、全てのストップウォッチは使用禁止やって。だからワイは、こうする」


 と言い終わると幸生は、左手にかけている腕時計をはずして、テーブルに置いた。もちろん文字盤もじばんを、下にして。くっ、そこまでやるか。だが幸生がやったんなんら、俺もやらないわけにはいかない。じゃないと、フェアじゃない。


 俺はたなに置いてある自分の腕時計を持ってくると、文字盤を下にしてテーブルに置いた。それを見た幸生は、満足そうにうなづいた。

「よしよし、これでええわ。この部屋にはあと、時計は無い。純粋に自分で、三分間を計った方が勝ちや」


 俺はもう一度、揺さぶりをかけた。

「ふん、三分間か……」


 すると幸生は、ニヤリと笑った。やはり幸生も三分間、待つ気は無いようだ。待つのはやはり、二分三十秒だろう。そう考えていると、幸生は動いた。

「さー、そろそろ、お湯が沸いたかなー?」


 そう言って幸生は、やかんをテーブルの上に持ってきた。当然、俺は聞いた。

「待て、幸生」

「何や、勇士?」

「そのお湯、ちゃんと沸いているだろうな?」


 すると幸生は、ため息をついた。

「何や、こまかいやっちゃなー。ほれ、見てみい。ちゃんと沸いとるがな。ワイかて、美味いカップラーメンを食いたいがな」


 幸生がやかんのフタを開けると、多くの湯気ゆげき出した。うん、お湯は完全に沸いたようだ。俺が頷くと、幸生はカップラーメンにお湯を入れてフタをした。そして、告げた。このカップラーメンをかけた、絶対に負けられない勝負の開始を。

「それじゃあ勝負、スタートやー!」


 その瞬間から俺は、時間を計り始めた。一、二、三……。この勝負、二分三十秒、つまり百五十秒を正確にカウントした方が勝ちだ。あせるな、俺。落ち着いて数を数えるんだ。六、七、八……。すると後ろに手を組み、にやけた表情の幸生が仕掛しかけてきた。

「どうや、勇士。ちゃんと数えているか、百五十秒?」


 だが俺は、余裕よゆうだった。幸生もやはり二分三十秒、つまり百五十秒狙いだと確認できたからだ。だから俺は、余裕を見せた。

「百五十秒? おいおい、幸生。三分間は、百八十秒だぜ」

「ま、そやな!」


 そう答えてから幸生は、にやけていた。なんだこいつ、何をにやけている? こいつの狙いも二分三十秒、つまり百五十秒狙いじゃないのか? まさか三分間、百八十秒狙いなのか? すると幸生は、とんでもないことを聞いてきた。

「さて、勇士。今はスタートしてから何秒、ったでしょうか?!」


 俺はそう聞かれて、がくぜんとした。しまった、ヤツと話をしていて時間を数えてなかった! くっ、ヤツの本当のねらいは話をして、時間を数えるのを邪魔じゃますることだったんだ! いや、落ち着け、落ち着け俺。まだ勝負はついていない。


 スタートしてから何秒、経った? 俺は必死に考えた。うーむ、おそらく二分。つまり、百二十秒だ。構わん、百二十秒から数える! 百二十一、百二十二、百二十三……。そうしていると幸生は、何と右手を上げた!

「さー、二分三十秒、つまり百五十秒経ったから、ワイがカップラーメンを食おうーっと」


 俺は、衝撃しょうげきを受けた。どうやって幸生は、時間を計っていた? 幸生も俺と話をしていて、正確に時間は計れなかったはずだ! するとやはり幸生は、にやついた。

「勇士。お前は今、こう考えてへんか? ワイがどうやって、時間を計ったんか?」


 俺が何も言えずにだまっていると、幸生は勝ちほこった。

「あかん、あかん! こんな状況では、時間は頭で計るもんやない! こういう状況では、モノで計るんや!」


 くっ、確かにそうだ。だが俺は、すぐに気づいた。幸生だって、何も持ってないぞ……。すると幸生は、後ろにまわしていた左手を持ち上げた。ま、まさか?! 俺の動揺どうようした表情を見てさっしたのだろう。幸生は、ドヤ顔で言った。

「そうや、ワイは指をって時間を計ってたんやあ!」


 くっ、やはり……。負けた、俺は負けた。ヤツが先に、右手を上げた。カップラーメンを食う権利は、幸生にある。だが俺は、吠えた。

「だが食えんのか幸生?! 美味いカップラーメンを?!」

「な、何やと?!」


 俺は、吠え続けた。

「お前が数えたのも、百五十秒。つまり、二分三十秒だ。三分間、待つべきカップラーメンを二分三十秒しか待っていなくて、たしてそれは美味いのか?!」


 すると幸生の顔に、焦りが見えた。

「くっ、美味いはずや! 三分でも二分三十秒でも、そんなに変わらんはずや!」


 そう言って幸生は、素早くキッチンからりばしを持ってきて割り、カップラーメンのフタをはいだ。そして割りばしを入れて麺を持ち上げた!


 次の瞬間、幸生の表情は固まった。幸生が持ち上げた麺は、かたまりだったからだ。俺は、ため息をついた。やはり二分三十秒では、まだ早かったのだ。やはりカップラーメンはきちんと三分間、待つべきなのだ。俺は、冷静に言った。


「幸生、お前も気づいているんだろう。やはりカップラーメンはきちんと三分間、待つべきだと。この勝負は、ムダじゃない。俺たちに、何より重要なことを教えてくれたからだ。そしてこの勝負には、勝者はいなかったな。そんな塊の麺を食っても、美味くはないだろう……」


 すると、驚くことが起こった。幸生が大声で、笑い始めた!

「ひゃはははは! 甘い、甘いでえ、勇士!」

「な、何?!」


 幸生は、真剣な表情で言った。

「さーて、カップラーメンの中身を入れる、どんぶりを探しちゃろ!」


 俺には、訳が分からなかった。カップラーメンの中身をどんぶりに入れても、麺が柔らかくなるはずがないからだ。一体、何を考えている、幸生?……。


 そう考えている俺を無視むしして、上機嫌じょうきげんの幸生はキッチンでどんぶりを探し始めた。

「さあー、どこにあるんかなあ、どんぶりちゃんは? こっちかな? それとも、こっちかな?」


 何をしているんだ、幸生は? そんなにどんぶりを探すのに時間をかけていると、麺がのびるぞ……。い、いや、まさか?!


 俺は思わず、叫んだ。

「こ、幸生! お前、まさか?!」


 すると幸生は右手にどんぶりを持ち、ニヤリと笑いながらり返った。

「はい。三十秒、経過けいかや~。これでこの勝負がスタートしてから三分間、経過や~」


 俺は両手を、テーブルについた。負けだ、この勝負、完全に俺の負けだ……。それでも俺は、聞いた。

「幸生。お前は、全てを計画していたのか? ここまで計画していたのか?」


 幸生はちょうどいい柔らかさになった麺を、すすりながら答えた。

「あったり前やん!」


 くっ、やはりそうか。やはり他人が考えた勝負なんか、受けるもんじゃないな……。できれば右手を上げてカップラーメンを食うことになったら、すぐに食わなければいけないルールにしておけば良かった……。しばらくの間そう考えていると、麺をすする音が止まった。幸生は満面まんめんみで、どんぶりを俺に手渡てわたした。俺は当然、聞いた。


「何だ、これは?」

「はい。半分、残ってるでー。ワイは腹をかせている相方あいかたの前で、カップラーメンを全部食える男やないでー」

「幸生……」


 俺は思わず、涙ぐんだ。良かった。お前とコンビを組んで、本当に良かった……。俺はキッチンから割りばしを持ってくると割り、どんぶりの中に入れた。そうして持ち上げたが、麺は無かった。どんぶりの中を見てみると、スープしかなかった!

「麺がねえじゃん! スープだけじゃん! 半分って、こういうことかー!」


 すると幸生は、言い訳をした。

「いやー、カップラーメンを食う前は本当に半分、麺を残そうと思ってたんやで。でも腹が減ってたからつい全部、食ってもうた。てへ」


「てへ、じゃねえんだよー!」とツッコミながらも俺はスープを全部、飲みした。あー、うめー!

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