第22話


遼馬「ほな、上行くわ〜。珠おいで〜」


と言って、スタスタとまた歩き始める遼馬。

鉄で出来ている階段を登っていくので、私はまた小走りになり着いていく。


一つのドア開くと、3つドアが並んでいる。


そして、遼馬は3つのうちの1番近くのドアを開ける。


遼馬「さっ、こっちやで」



促されるがまま、足を進める。

中へ入ると赤いソファがローテーブルを囲み、先ほど会った男たちと初めて見る男が1人座っており、携帯を弄ったりと自由だ。



グレーの髪の男は、誕生日席に1席だけある赤いソファに座り雑誌を読んでいる様子で、チラッとこちらに目をやる。



遼馬も空いているソファに近づき、隣をポンポンと叩く。

遼馬「珠、こっち座りや。」

言われるがまま、遼馬の横に2人くらい座れる程度に間をあけて座る。



?「さて。君の名前は?君が遼馬のクラスに来た転入生だよね?」



そう声をかけられて思わず、私はムッとしてしまう。




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