あの日から、

@1150yg

第1話

 あれに出会って以来、俺は「車」に夢中だ。

あのとき、俺はまだ幼かった。親と出かけていて、信号待ちをしている途中

「ブォン!ブォン!」

という音が聞こえてきた。その音が聞こえる方向を向くと、そこにはスポーツカーがあった。車種はBNR32型スカイラインGT-R。通称R32と言われるものだ。俺はその車に一目惚れした。それ以来、車に熱中するようになった。

 俺は、あのときから成長して、高校を卒業した。そして、免許をとった。俺は人生初の愛車をすでに決めていた。それはもちろんR32だ。さっそく俺は32を購入。そこからはというものの、走り屋になり、首都高で走ることに明け暮れていた。俺は、32に徹底的にチューニングをした。

 俺の32は速く、他の奴らを置き去りにしていった。そして、俺のうわさはみるみる、首都高の走り屋たちへと広がっていった。

「おい!すげぇ速い32がいるらしいぞ!」

「まじか、どんなやつなんだ?」

「うわさによると乗っている奴は高校卒業したばかりらしいぜ!」

「まじかよ!そいつはどこを走ってるんだ?」

「わからない。日にちによって走る場所が変わるんだってよ。テキトーに走ってたら会うんじゃないか?」

「少しそこらへんをうろついてみるかな。」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あの日から、 @1150yg

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ