そして僕はベースを弾いた
博雅
第一話 ベースとの再会
あれは確か、ぼくが
そして、ついに今朝、10ン年ぶりに、その楽器と改めて対面することとなった。
だが、このエッセイに記すかどうか迷ったが、──正直言って、この楽器には課題が多い。
某楽器さんの何某というモデルなのだが、まず、2限目のサドル
まず、ちぎれそうな箇所について。これはもう放置する以外ない。「壊れていないものを治す必要はない ("Don't fix it if it ain't broken")」と英語圏で言われることである。この細さについてはまったくもって謎しかないのだが、すぐ隣にある二回りほど細い1弦はもっと切れてもよさそうなくらい細いので、もう切れたら切れたとき、と
次に、ビビりについて。やわらかく、そう、憧れのあの人の
そして、チューナーの不具合について。これももうどうしようもない。幸いぼくは絶対音感があるので、1音基準となる音があればあとはなんとかなるのだが、その基準がぼくの場合かなり低いようで、よく言われる440キロヘルツ帯というものを大幅に下回ってしまうため、やはりチューナーか音叉みたいなものが必要なのだ。
そして思い出したのが、そもそもこの子はエレアコだという事実である。あいにくアンプを持ち合わせていないので、後日、シールドを
1時間ほど経つと、かんたんなベースラインなら押さえられるようになった。ただ、弦をまたいでの大移動アルペジオはかなり難しいと感じた。あとは、反復練習が必要になってくるとおもう。いわゆるマッスル・メモリー(直訳すれば、『筋肉の記憶』)が必要になってくることは充分承知している。まだ始めて二日もたっていない。さっそくヨウツベにて、初心者用の動画を見まくることとなろう。豪華なピックケースだの、優れたアンプだのに手を出すのはまだまだ先の話。そう、今はこれでOK。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます