《異世界でビッグに!俺が全てを動かすんだ!》
@amanohayato
第1話 自信家、異世界へ落ちる!
【死後の謎空間】
25歳の天野隼人は、自信に満ち溢れた男だった。ブラック企業に勤めてはいたが、妙にポジティブで、自己評価が高すぎるせいで上司や同僚から「お前、やたら偉そうだな」と嫌われていた。
「何言ってんだ?俺のポテンシャルはトップクラスだぞ?見る目がないのはそっちだ。」
そんな彼が、ある日トラックに跳ねられてしまう。
目が覚めると、隼人は真っ白な空間に立っていた。そして、目の前には銀髪で美しい女神が佇んでいる。
「いらっしゃい、天野隼人。あなたは不幸にも亡くなってしまいました。」
隼人は少し考え込んだあと、すぐに手を挙げた。
「いいだろう!どこかで何かが俺を殺した――だが、俺はこう言うね、“死んだのは仕方ない!”」
女神はその態度に少し戸惑いながらも続ける。
「ええと……あなたには特別な機会を差し上げます。異世界で新しい人生をやり直すチャンスを。」
「異世界だと?よし、ビッグになるのにぴったりの場所じゃないか!ここでの雑魚どもには飽き飽きしてたんだ。」
女神が呆れながら選択肢を提示する。
「それなら異世界でのスキルを一つ選べます。“剣術”か“魔法”か、“幸運”か……」
隼人は選択肢をすべて聞き終える前に手を挙げた。
「スキルなんかいらねぇ。俺がスキルだ!」
「……え?」
「どんな場所でも成功する男、それが天野隼人だ!」
女神はしばらく沈黙したあと、肩をすくめて呟いた。
「わかりました……その自信だけは保証します。」
こうして、天野隼人の異世界転生が幕を開ける――。
【異世界到着と初めての仲間】
異世界に降り立った隼人は、小さな村に迷い込む。そこでは、一人の金髪の少女が荒くれ者たちに絡まれていた。
「おい、やめてください!」
隼人は状況を見てすぐに理解する。
「……お前ら、こいつが俺の村の人間なら俺に手を出してるのと同じだぞ!」
荒くれ者たちは驚きながら振り向く。
「何だお前は!?」
隼人は自信満々に胸を張り、口角を上げて笑った。
「俺は天野隼人。俺を知らないって?こいつは驚きだな!だが安心しろ、今から俺が教えてやる!」
そのまま持っていた棒切れで荒くれ者を叩きのめし、少女を助け出す。
「……助けてくれてありがとう!私はエルフィナ・グレイス、通称エルフィーよ!」
「よし、これからお前は俺の部下だ。」
「えっ、部下!?」
「当然だ。俺がこの世界でビッグになるには、まず有能な仲間が必要だからな。」
何言ってるんだろう、この人頭沸いてんのかな?
エルフィーは呆れながらも隼人に興味を持ち、彼と旅をすることを決意する。
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