如月君は輸血鬼

しるば

プロローグ

昼休み。

窓際できゃあきゃあと女子生徒たちがおしゃべりに花を咲かせている。

ふいにそのうちの1人が隣の生徒に倒れかかった。


「えっ、どうしたの!?大丈夫?」

「うん、ちょっとふらついただけ。ごめんね。最近貧血っぽくって」


その様子をじっと見つめている生徒がいた。宝石のような輝きの瞳と、長い長いまつげで、じっと。


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