野球少女からアイドルに興味を持つ時2022～就実高校総合進学コース青空の彼方(高1)

序章

第1話 野球を始めた切っ掛け

「よく頑張ったね」

私が小6の最後の試合の決勝で惜しくも負けてしまったけど、相手チームのメンバーの1人も私たちを労ってくれた。

「愛（めぐ）はほんまもんの美少女野球選手（シンデレラ）じゃな笑」と亜沙美ちゃんは私を漫画のヒロインのように褒めてくれた。

私は前原愛（めぐみ）。

よく「あい」ちゃんと読み間違えられるけど、「めぐ」でも「あい」でも呼ぶようにしている。

産まれた場所は岡山県の西で広島県福山市に近い街の笠岡市に産まれた。

私が野球を始めたのは6つ上の兄の影響だった。

小2の頃、兄が笠岡ファルコンズに所属していた時の集合写真を見た時、私も野球を始めようかなと思ったのが切っ掛けだった。

そのチームの監督は兄の友達の稲葉浩平くんのお父さんで、SMAPの稲垣吾郎さんに似ているという雰囲気があった。

そこから野球人生が始まった。