夢見るレーサーパンダ

「ぎゅい~ん!」


 唐突にドアの外で、そういう掛け声がした。

 声変わりしたばかりの少年の裏返りそうなかすれた声。

 僕は、その年頃特有のいたずら好きが現れたのかと、おそるおそるドアを開けて外を覗く。


 その足元には、レッサーパンダがいた。

「どるんどるん!」

 今度は低い唸り声に変わる。


(なんだろ?)


 僕が注視するまもなく彼は店の中に入り込んだ。

「ぎゅい~ん!」

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