第9話 現地人と会話する!

さて無事に狼退治が出来たので、刀を下ろしてもらえると思うと、俺の方に向けて来る、さっき感謝してくれたよね!


「君は誰だ?都合よく現れるなんて、先程の仲間か!」

助けたんだけど疑われているんだ、どうする?


「まあこの状態で信用してくれとは言いませんけど、馬は返しておきます」

俺が言うとイクミが馬の手綱を引いて現れる。


「馬が森から来たので、捕獲したので返しますね」

俺はイクミから手綱を渡されて、更に男の人に渡してあげる。


「では返しましたので、我々は失礼させて頂きます」

俺は頭を下げてイクミと森の中に消えようとすると、背後から声が聞こえる。


「助けて頂きありがとうございます、私の騎士が失礼な態度を取り貴方様を怒らせた事を謝ります」

声は姫様と言う女の子で頭を下げている。


「気にしないで下さい、無事に帰れると良いですねでは」

再度離れようとするが、また引き止められる。


「お礼もしていません、良ければこのまま街に行きませんか?領主に言ってお礼をさしあげます」

確かにお礼は欲しいけど、また疑われて牢屋はヤダな!

みんなの方を見るけど明後日の方を見ている、俺に丸投げかい!


「疑って無いなら街に付いていきたいですよ、仲間も隠れて見ています、あゝ仲間は何の能力も無い一般人ですので安心してください」

俺がお姫様に言うと2人が顔だけ出して頭を下げる。


「まだ仲間がいたのか!」

「フルレンス、言葉を気をつけて助けてくれた恩人です!」

「しかし姫様「良いから馬に私とアンナを乗せて街に連れて行きなさい、もうすぐ日暮れになりますよ」

森の中は薄暗く、日も落ちてきたので夕方だと思う。


街は近いのだろうか?


「さあ行くわよ、どうせ無駄な捜索隊を編成してる筈だからね」

「そうです姫様止めないと、王妃様にまた嫌味を言われますね、何度目かの結婚破棄だと」

森を抜けて来た道を戻る、どうやら街から姫様を誘拐して逃げる途中だった様だ。

俺たちは誘拐犯達と同じ方向を目指していたので、疑われる訳だ!


そして日が落ち辺りが暗くなる頃には、街の城門を発見。


周りには松明を持った兵士が待ち構えている。


「姫様」

年寄りの執事さんが走って姫さまの前にくる。


「爺心配かけた、体は大丈夫だが結婚は延期だろう」

執事の爺さんと姫さまは話始める。


「それがひめさま………」

「どうした、結婚自体取りやめか?」

「ハイ、伯爵家より伝達がありました!結婚破棄と」

執事風の爺さんは項垂れるが、姫様は笑っている。


「いつもの事、ならばこのまま城に帰るか?」

「いえ領主殿が、夕飯と一晩の宿を提供してくれるとの事です、さあ領主邸に参りましょう」

どうやら領主邸に行く様だ、ただ俺達も言って良いのか?


またみんなを見る、俺に丸投げの様だ!


「お姫様、俺達はやっぱり此処でお別れします、何処かの宿を見つけて泊まるので安心してください、何処かで会ったら声をかけて下さいでは」

3人の方に駆け寄り、俺達は慌てて姫様から離れる。


「マサシさん、どうして離れるんです?」

ミドリさんが聞いてくる。


「俺達の目的、街に着くがクリアーしたんだ、これ以上あの姫様といても良い事は無いと思う、それよりも明日冒険者ギルドがあるか確かめて、ステータスが何処まで開示して良いか確かめてみようよ」

俺はこれからの事を提案すると3人は考えて喋ってくる。


「確かにこの後の行動に関係して来くるね、あの姫様と行ってステータスの確認が出来ないと困るからね!」

「私も賛成、サイタマはどう?」

ミドリさんが言って来て、妹も賛成してサイタマは?


「俺もそれで良いですよ、早く宿を探して飯を食おうよ!異世界の料理は美味しいのでしょうかね?」


それは今晩食べれば分かると思うけど、情報が無いよね!







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