第8話 K商会への突入
夕暮れが近づき、神戸の港町は静かな緊張感に包まれていた。香織と涼介は、K商会が拠点を構える古びたビルの前に立っていた。その建物はひっそりと佇み、外からの目を拒むような威圧感があった。
「……ここか。本当に普通のオフィスに見えないよな。」
涼介がビルを見上げながら言った。
「オフィスというより、秘密を隠すための場所って感じね。人の出入りが少ないのもその証拠。」
香織は静かに答えた。
「でもさ、ここに乗り込むのは結構リスク高いんじゃないか?もし向こうが本物の密輸組織だったら――」
「涼介、怖いなら待っててもいいわよ。」
香織は少し笑みを浮かべながら言うと、涼介は慌てて首を振った。
「いやいや、置いてかないでくれよ!助手としてのプライドもあるし、なにより一人で入るのは危険すぎるだろ。」
「じゃあ、ついてきて。状況によっては引くのも選択肢に入れるけど、まずは中に何があるのか確認するわよ。」
K商会の建物に入ると、そこは外観からは想像もつかないほど整然とした空間だった。受付のデスクがあり、その奥には無数のファイルキャビネットとモニターが並んでいる。まるで管理された倉庫のような印象だ。
しかし、人の気配はほとんどない。
「なんか不気味だな……こういうところって、普通は誰かいそうなもんだけど。」
涼介が声を低くして言う。
「だからこそ、何か隠しているのよ。この静けさも意図的なものかもしれない。」
香織は周囲を警戒しながら進んだ。
彼女の視線は一つの扉に向けられた。その扉には「関係者以外立入禁止」と書かれている。
「……怪しいわね。中を確認する価値がありそう。」
「マジで?そういうのって、ヤバいものがあるってお決まりじゃないか?」
「ヤバいものがあるからこそ、入る価値があるのよ。」
涼介が苦笑しながら肩をすくめた。
「了解、行くしかないか……。」
扉を開けると、そこにはいくつもの大きな金属ケースが積まれていた。その周囲には書類が散乱し、一見して無造作に見えるが、注意深く見れば、そこには整然とした秩序があった。
「これは……美術品?」
香織がケースの中を確認すると、中には絵画や彫刻などが収められていた。だが、全てが本物かどうかはわからない。
「見た感じ普通の美術品だけど……これが密輸品ってことか?」
涼介が眉をひそめながらケースを覗き込む。
「ええ、間違いないわ。これがカモフラージュとして使われている可能性が高い。」
さらに調べると、一部のケースには「高価な装飾品」や「貴金属」と書かれたラベルが貼られていた。だが、それらの内容物は通常の輸送書類には記載されていない。
「これ、完全にアウトじゃないか?」
涼介が手に取った書類を香織に見せる。そこには不自然に修正された跡や、曖昧な送り主名が記載されていた。
「これが密輸の証拠になるわ。特にこの書類――どこかに提出された形跡があるけど、追跡されないように加工されている。」
「つまり、裏ルートで動かされてるってことか。」
香織は静かに頷き、手にした書類を慎重にバッグにしまった。
その時、足音が近づいてくるのが聞こえた。
「誰か来る……!」
涼介が小声で香織に警告する。
二人はとっさに金属ケースの影に隠れた。扉の向こうから現れたのはスーツ姿の男と作業服を着た二人の男性。
「ここを荒らされた形跡がないか、確認しておけ。」
スーツの男が低い声で命令する。その言葉に、涼介は息を飲んだ。
「ヤバいって……どうする?」
涼介が焦った声を出すが、香織は冷静な目で状況を観察している。
「彼らがここで何をしているのか、少しだけ様子を見るわ。」
「いや、待て待て、見つかったらアウトだろ!?」
「大丈夫。あなたは出口を確認して。」
涼介はしぶしぶ香織の指示に従い、少し離れた場所から逃げ道を確認する。
選択肢
1.その場を離れ、証拠を持ち帰る
•リスクを避けて一旦退却し、持ち帰った証拠を基に次の調査を進める。
2.その場で会話を盗み聞きする
•男たちの会話を盗み聞きし、密輸組織の次の動きを掴む。
3.彼らに正面から接触を試みる
•敢えてリスクを冒し、正面から彼らに接触して真相を探る。
応援コメント依頼
投票締切:明日7時まで!
応援コメントに選択肢番号と理由を記載してください!番号だけでも大歓迎です!
例:
•1番:まずは証拠を持ち帰って、安全な場所で整理するのが最善!
•2番:会話を聞けば、彼らの次の動きや密輸の核心が掴めるかも!
•3番:正面突破して話を引き出せば、一気に真実に近づけそう!
「あなたの選択が、次の展開を決めます!」
読者メッセージ
K商会の中で発見された美術品と不審な輸送書類。そして現れた謎の男たち――密輸組織の核心に近づく香織と涼介は、次にどんな行動を取るべきか?
あなたの選択が物語を動かします!真実を追い求める香織たちを導く推理をお待ちしています。
「全ての謎が繋がるその時、あなたの推理が試される――次回もお楽しみに!」
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