第22話 数学ミルクが牛乳風味の世界にしてみた

 乱数した場所が友達にくすぐられる人形のある世界を堪能したため、更なる数学を求めて世界を改変することにした。

 量子力学の分野には、シュレディンガーの猫という有名な猫がいる。

 簡単に説明すると、箱の中の猫の状態が分からない状態だと、猫の状態は、寝てる状態であり起きている状態であるというものである。

 つまり、牛乳瓶の中にある白い液体の状態が分からない状態だと、白い液体は、牛乳という状態であり数学ミルクという状態である。

 牛乳だと確定する瞬間は飲んだ時の味等で確定する。

 つまり誰かが瓶の牛乳を飲むまでは牛乳という状態であり数学ミルクという状態である。

 そして2つの味が同じ場合は瓶の中の状態が分からないままである。


「数学ミルクが牛乳風味の世界になれー!!!」


 これで牛乳瓶に入った白い液体は、数学ミルクであるといえる。


***


 今日のターゲットは風呂上がり女子である。


「ゆぅが人間に見えるようになれー」


 ゆぅと温泉に来た。


「牛乳をお風呂上りに飲むと格別なんよ」


「へー、飲んでみたい」


「じゃあまずはお風呂に入ろうか」


 ゆぅと一緒に温泉を楽しんだ。

 そして自動販売機で、白い液体が入った牛乳瓶を購入した。


「腰に手を当てて飲むといいよー」


「うん」


 ゆぅは数学ミルクを一気にごっくんした。


「冷たくて美味しい~♪」


「かみ...さま...」


 その場でゆぅを崇め奉った。

 ゆぅは風呂上り後の数学ミルクごっくんプレイを気に入ったようだった。


***


「ゆぅに見えて、ゆぅ以外の人と接触できない透明人間になれ~」


 いつもの方法で自分とゆぅは透明になった。

 そして、温泉の自動販売機の横で、数学ミルクを飲む女性を待った。

 そしてその時は来た。


「風呂上がりにのど乾いたねー」


「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」


 旅館浴衣の黒髪火照り真面目風親子が来たのだ。


「いちごが良いー」


「私は普通のかな」


 母親は数学ミルクを購入し、子供はいちご入り数学ミルクを購入した。

 そして2人は数学ミルクを飲み始めた。


「美味しいわね」


「うんー」


「かみ...さま...」


 その場で親子を崇め奉った。

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