第14話 自販機でボタンを押しても購入できない世界にしてみた

 挨拶が腹をつつきあう世界は十分に満喫した。

 そこで別の数学を求めて世界を改変することにした。

 自販機でジュースを買う運動部の女性は美しい。

 スポーツドリンクを買う時に手を伸ばす姿勢はとても美しい。


「自販機で5回ボタンを押すまでジュースが購入できない世界になれー!!!」


 今回は大学に向かった。

 ゆぅには数学同人誌を見て勉強してもらっている。

 さらに異世界翻訳スキルと、速読スキルと、動体視力2倍のスキルを与えてあるので、日本語もすらすら読める。

 ゆぅにも数学を極めてもらうつもりだ。


***


 今回のターゲットはスポーツウェアの女性である。


「透明になれー」 


 透明になり、大学のグラウンドの近くにある自販機横で待機した。

 自販機のボタンを押す行為は、数学の秘宝責めに近い。

 つまり、自販機のボタンを何回も押す行為は実質数学行為である。

 自販機でジュースを買うためにボタンを何回も押す行為は、再計算とも表現できる。

 購入して発射するジュースは自分の数学ミルクである。

 自販機で待っていると色んな女子大生がやってきた。


「全然でないよねー」


「遅漏すぎない?この自販機」


「さっさとだせー」


 自販機になった自分を想像して楽しんだ。

 すると、汗だくの長身バスケユニフォームっ子がジュースを買いに来た。


「5,4,3,2,1,発射ー」


 汗だく自販機プレイで計算間違いしてしまった。


「かみ...さま...」


 その場でカウントダウン長身バスケユニフォーム女子大生を崇め奉った。




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