第2話
受けてきた仕打ちは数え切れない。
ご飯が抜きになったり、雪が積もる外に放り投げられたり、あからさまに妹を人前で褒めたり。
雪が積もる外に放り投げられた時はあまりの寒さと空腹感に幼いながら死を覚悟した。それに、生きてちゃいけないんだと常に思って生きてきた。自殺を試みたこともある。ただ、実行前に妹に見つかってしまってその度に断念した。
なぜかそれを妹は両親には告げなかった。
死のうとしている姿を見ていつも泣きそうな顔をする妹を、いつも黙って見つめてしまう。
何を考えているんだって問いかけるつもりで。
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