性癖が歪む音がする……パキパキパキ

よく言うじゃないですか、「男の娘は可愛いだけじゃなくてついてるからお得」って。
でも、この作品を読む前までの私は「ついててもデバフではないけど、無いなら無い方が良いのでは?」という立場でした。

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いや~。変わりましたね、価値観が。
ついてるからこそ、その娘に対して抱く感情が単なる "かわいい" だけで終わらないんです。ついてることは、その娘に惚れることに戸惑いを生じさせ、ずっと興味を惹かれるようになる、むしろバフなんです。
私は、そういう考えを持つようになりました。気づかせてくれて、ありがとうございます。

さて、ここまで作品について何も触れてこなかったのでちょっと紹介します。
私が思うこの作品の良さは、とにかく主人公のかわいさと心情描写の丁寧さにあります。メス堕ちしていく自分自身に対して、恥ずかしさもありつつどこか喜んでいるような様子が、もうほんっとに最高で。楽しく読むことができました。
シリアスな展開があまりなかったのも個人的には良かったですね。シリアスは読んでて辛いので……(感情移入するタイプ)

長くなりましたが、この作品はとてもお手軽に性癖が歪む音が聴ける名作です。このレビューを見かけた方はぜひ、一度読んでみてください。