日本神話

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第1話

日本神話

天地創造

天と地が分かれたとき、高天原にアメノミナカヌシが現れました。続いて、タカミムスビ、カムムスビと原初の三柱の神である造化三神が姿を現します。造化三神はそのまま姿を消してしまいました。次に万物に命を吹き込む ウマシアシカビヒコヂ 宇摩志阿斯訶備比古遅と天界を常に維持するアマノトコタチ 天之常立が現れて消えました。次に国の悠久の繁栄をつかさどる神・クニトコタチ 国常立と大自然に命を吹き込むトヨクモノ豊雲野が現れ、消えました。 次に男女一対の神が五代生まれます。そして、最後の五代目にイザナギとイザナミが生まれました。


国産みと神産み

最初に産まれた造化三神はイザナギとイザナミに国土を固めるように命じ、天ノ沼沼矛 アメノヌボコを渡しました。イザナギとイザナミが海にいれた沼矛から滴った塩は積もり重なり、おのころじまができました。おのころじまにおりたち、イザナギとイザナミは交わりを繰り返して、次々に島を生んでいきました。国生みを終えると、今度はたくさんの神を生んでいきます。海の神ワタツミ、風の神シナツヒコ、山の神オオヤマツミなど、様々な神が生まれました。最後に生まれたのが火の神カグツチです。残念なことにイザナミはカグツチを生んだ際、大火傷をおい、絶命します。イザナミのしにイザナギは涙を流します。「愛しいわが妹の命が一人の子と引き換えなんて、あってはならない」イザナギから流れた涙からナキサワメの神が生まれました。イザナギはトツカノツルギ(十拳剣)でカグツチの首をはねてしまいます。


黄泉がえり

イザナギはなくなったイザナミに会うために黄泉の国へと向かいました。真っ暗な道を進むイザナギ。ふとイザナミの気配を感じます。「イザナミと地上へ一緒に帰りたい」と思いを伝えます。「わかりました。一緒に帰れるように黄泉の国の神にお願いしてみます」とイザナミから返事が返ってきました。「しかし、黄泉の国を出るまで絶対に私の姿をみないでください」そんな約束をして、ともに黄泉の国を出ることを決意しました。しかし、道中イザナギはイザナミの姿を見てしまいます。生気の抜けたイザナミは、見るも恐ろしい姿をしていました。「私の恥ずかしい姿をみましたね」怒ったイザナミはヨモツシコメ(霊力の強い女性)にイザナギを追わせます。イザナギは葡萄とタケノコを生やして、ヨモツシコメが食べている間に逃げました。ヨモツシコメから逃げきっても、あとから八つ柱の雷神と千五百の黄泉の軍勢を率いてイザナミが追いかけてきます。イザナギはトツカノツルギを後ろ手で振り回しながら、走りました。逃げていった先の黄泉平坂(ヨモツヒラサカ)の登り口に生えていた桃を三つ、軍勢に投げつけました。すると黄泉の軍勢はたちまち引き返して逃げていきました。イザナギは桃にオオカムヅミと名付けて、アシハラノナカツクニにその力を役立ててほしいとお願いしました。最後はイザナミが一人で追いかけてきました。イザナギは大きな岩で黄泉の国の出入り口をふさいでしまいました。「こうなってはあなたの国の人間を一日千人殺しましょう」「ならば、一日千五百人産みましょう」イザナミとイザナギは別れました。この別れが生と死の始まりでもあります。

「不吉で穢れた国に行ったのだから、この身を禊祓おう」


禊と三貴子の誕生

躰を洗うためにイザナギは身に付けているものを捨ていきます。脱ぎ捨てたものから12柱が生まれました。イザナギが水底・水中・水面で体を洗うとそれぞれの場所から、底筒の男ミコト・中筒の男ミコト・上筒の男ミコトが生まれました。また、イザナギが左目を洗うとアマテラス、右目を洗うとツクヨミ、鼻を洗うとスサノオが生まれました。イザナギは「三貴子を産んだぞ」大喜び。「アマテラスは高天原、ツクヨミは夜の国、スサノオは海をそれぞれおさめよ」と言いつけました。続く。


誓約

イザナギに海原を治めるように言われたスサノオでしたが、泣いてばかりで全く言いつけを全く守りません。「なぜおまえは海を治めないのだ」「おれは母イザナミのいるネノカタスクニに行きたいから泣いてる」この答えに激怒したイザナギはスサノオを海原から追放し、自分は多賀(現在の滋賀県)へ隠れます。困り果てたスサノオは「姉のアマテラスに相談してみよう」と高天原に向かいます。「スサノオが攻めてきた」そう思ったアマテラスはスサノオを迎え撃つ準備をします。スサノオが高天原につくと「何をしにここへ来た!」と問い詰めます。スサノオは事情を話しますが、アマテラスは信じません。そこで誓約を行い、真実を決めることにしました。アマテラスはトツカノツルギを、スサノオはアマテラスの髪飾りの勾玉を口でかみ砕き、吐き出して神様を生みました。アマテラスは三柱の女神タキツヒメ、イチキシマヒメ、タキリビメを生み、スサノオはアメノオシホミミ(天皇家の祖神)をはじめとする五柱の男神を生みました。「私の持ち物からか弱き女神が生まれたのだから、この私に敵意はないはずだ」とスサノオは屁理屈をこねて、自身の勝利を宣言。半ば強引に高天原に住むことが許されましたが、田んぼを破壊したり、神殿に脱糞をしたりと乱暴老籍を働きます。そんなスサノオをアマテラスは咎めず、擁護していました。しかし、スサノオは全く反省しません。馬の皮をはいで小屋に投げ込み、中にいた機織りを絶命させてしまいました。これにはさすがのアマテラスも堪忍袋の緒が切れて、天岩屋にこもってしまいました。


岩戸開き

アマテラスが天岩屋にこもると、葦原の中つ国は真っ暗になりました。暗闇に乗じて悪神が暴れ、世界が混乱に包まれます。困った神々は一堂に集い、オモイカネの知恵を借ります。オモイカネは八咫鏡の用意と儀式の準備を神々に命じました。フトダマが鏡と榊を持ち、アメノコヤネが祝詞を唱える。アメノウズメは神懸かりをおこして踊り続けました。アメノウズメの踊りを神様たちは大喜び。神々の笑い声が岩屋の中のアマテラスにめで届きます。「私がいないのに、なぜみんなそんなに楽しそうなのだ?」アメノウズメ「それはあなたよりも尊い神様が現れたからです」私よりも尊い神様?どんな神様か見てみたい。そう思い、アマテラスは岩戸を少し開きます。すかさずアメノコヤネとフトダマは八咫鏡にアマテラスの顔を映す。「わあ、本当に美しい神様だ!」アマテラスは鏡に映る顔が自分であるとは知らず、岩屋から身を乗り出しました。機をうかがっていたアメノタジカラオが岩戸を放り投げ、アマテラス手を掴み外へ引っ張り出します。すかさず、フトダマは再びアマテラスが岩戸に隠れないように注連縄で縛り上げました。こうして、神々はアマテラスを岩屋から出し、葦原の中つ国に明かりをとり戻すことができました。



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