カクヨムコンテスト10の闇

カクヨムコンテスト10の闇

　カクヨムコンテスト10が始まって二週間。記念すべき第10回目ですが、去年より不公平さが増しています。

　大前提ですが、カクヨムコンテストには読者選考があり、先人たちによれば「選考期間に得た星の数で決まる」と研究されています。つまり、もともと作者フォロワーが多い人が有利です。開催前日にカクヨムを始めた、と言う人は圧倒的に不利です。名作であろうと、埋もれる可能性が高いからです。

　そんなカクヨムコンテストですが、大きな改悪点があります。それは、トップページの仕様です。コンテスト中は「全10部門の中から3部門の、日間ランキングTOP3作品（各部門）をランダムで掲載」です(公式から引用。詳細は下記URLへ)。

https://kakuyomu.jp/info/entry/https%3A//kakuyomu_jp/info/entry/webcon10_dailyrank

　去年の仕様は「全8部門の中から3部門の、日間ランキング上位100作品（各部門）をランダムで掲載」です(公式から引用。詳細は下記URLへ)。

https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon9_dailyrank

　簡単にまとめると、下記の通りです。

今年→日間ランキングトップ3固定

去年→日間ランキング上位100作でランダム

　つまり、今年の仕様では日間ランキングのトップ3以外にはトップページに載る可能性がないのです。

　今回の仕様だと一度トップ3に入れば、陥落することは少ないです。なぜなら、トップ3に入る→トップページに載る→目立つ→新規読者が増える→星の評価が増える……のループになるからです。

　日間ランキングトップ3に入ったからといって受賞が確約されるわけではありません。ただ、リワードが他の作品より多くなるでしょう。

　去年のコンテストでは、プロ作家部門で受賞すると下記の権利がありました(今年も同じ)。

カクヨム1日ひとりじめ賞

・カクヨム公式Xでの投稿

・カクヨムトップページの最上部三連バナーへの掲載

・特集ページでの自作紹介

　お気づきかと思いますが、プロ作家部門で受賞しないとトップページに載らなかったのに、今年は受賞しなくても掲載されるのです。それも、最上部三連バナーよりも大きいスペースで。

　不公平さはトップページの仕様変更だけではありません。公式Xにもあります。各ジャンルの週間ランキングトップ5を紹介しているのです。

　百歩譲って、トップ5の紹介はいいとしましょう(全然良くないですが)。問題なのは、同じ日の各部門週間ランキングを発表しているわけではないところです。12月10日はライト文芸と異世界冒険。12月11日は異世界ライフと現代恋愛。週間ランキングは日々変わります。紹介時にトップ5にいなければ、その後にトップ5になっても紹介されないのです。

　運営はトップページの仕様変更も公式Xの不平等さも是としています。来年は、過ちに気づいて良い方向に変わることを願ってやみません。