第14話 狂奔


 それは、所謂ところのタイム感と呼ばれるものだったのかもしれない。


 タイム感というのは個人の持つ時間の感覚であって、単純にいえば他人の感じる一秒と僕の感じる一秒というのは違う。

 ストップウォッチで一秒ジャストにボタンを押した時、そこに個々人での差が生まれるように、完全に似通った時間の感覚を持つ人間なんてものは存在しない。


 リズムとは即ち時間感覚であり、音楽とはイコール時間の概念の上に成り立つものだというのは一つの事実な訳だが、このタイム感における個々人の差というのは実に大きな障害にもなり得る。


 シンプルにいえば波長の合う合わないであって、如何に技量に優れる人とバンドを組んでも、どうにも気持ちよく演奏出来なかったり、掛け合いに齟齬そごが生じたりもする。


 全てはタイム感に由来されるものだともいえる。

 あまりにも感覚の違う他人と音楽をするとなった時、幾回にも音を重ねた間柄であるならば互いの差というのは何となくで分かるし、或いは練習量によって心を通わせたりして差を埋めるだとか誤魔化すことは出来る。


 けれどもこの状況だ。セッションというのは互いのリスペクトがなければ成り立たないし、独りよがりなプレイというのは当然に嫌われる。

 そこには初対面でありながらも互いを尊重するという気持ちがなければ音楽にならない。


(初めてとは思えない、まるで以前から僕のことを知ってるみたいに、凄い合う……!)


 故の衝撃だった。

 そこには培われた歴史があり、たったの一音――初っ端のテーマの際、互いの刻むリズムがほぼ完全に重なった事実に項が粟立った。


 以降の、今に至るドラミングだ。

 スネアや金物を打つ腕も、バスを蹴る足も、全てが奇妙なまでに波長が合う。


 まるで粘りつくような音の質感なのに、ともすれば切れ味は鋭く、迷いは一切ないし、どころか忖度するでもなく、己の存在感を薄めている風でもない。


 それは説得力であり、彼の内にあるプレイングにおける絶対的な自信のように感じた。


 何故にこうも気持ちよく、そして絶対の信頼を思う程に心地がいいんだと不可思議な感覚に包まれながら、僅かに振り返り視線だけで彼を見る。


「ああ……そうか、そうなんだ」


 目が合った。彼と。

 自信満々に、当然のようにドラムを叩く彼は、僕が振り向くと、それだけで視線が合致し、彼は優しく笑った。


 それが答えだった。

 何も不思議ではないと、だからこそ彼に僕は絶対の信頼を寄せ、背を預けられると感じたんだ。


「ずっと見てくれているんだ、この人は」


 例え背中越しにあろうとも、例えサイコが猪突猛進するように突然にソロから初めても彼は動じなかった。

 何故ならば答えはシンプルで、彼は、例え僕の表情やサイコの表情が見えなくても、ずっと真っ直ぐに……僕とサイコを見つめていた。


 例えば僕が大振りをする。そうすると直感して彼は音のサイズを大きくし、サイコが身を沈めるようにしてベースを構えれば「何かしらテクニカルな真似をする」と予想し、それに応えるようにしてスティックを振るう。


 故の気持ちのよさであり、故の説得力だった。


 彼はつまり、そういう人だった。

 初めてだろうがなんだろうが、彼は同じステージに立つ人物が何をどう弾くのか、どう感じて、その感情を如何に吐き出すのかを、その全ての瞬間を逃すまいと状況に目を見張り続けている。


 楽器をやる人の多くは目立ちたがりだ。

 俺こそが、いやいや己こそが、待て待て私こそが主役だと、そう語るが如くに前へ前へと飛び出していく。


 だが彼はそうじゃない。

 何せドラムは動けない。その場で腰を据えているしかない。

 故に大袈裟に叩くだとか突飛なプレイングをする人の数も多い。


 彼はまるで岩のように不動で、だのにもかかわらず優しさを醸す、不思議な人物だった。


「どうした、やってみろよ」――そういわれている気がする。

 何をそうも目を見開いて感動してんだと、彼は笑顔のままにいっている気がする。


 不思議な程に心が通っている気がして、けれどもそれは気のせいではないように、彼は僕を理解してくれようとしている。


 一音一音、あまりにも気持ちがよくて、その一つ一つを逃すのがとても惜しく思えて、それに浸っていたい感覚になる。

 サイコも笑顔だ。僕等は今、示し合わせてもいないのに、互いを見て、客席なんて他所にして笑い合っている。


 バンド――バンドだった。

 僕の憧れの全てがここにはあった。


 今夜、初めて顔を合わせて、音を合わせて、互いに探るようになるのが普通なのに、彼は「そのままでいい」と音で応え、サイコは「ビビらなくていい」と音で応える。


 瞬きをすると、それだけで涙が零れそうなくらい、この状況も、彼等の存在も、全てが嬉しくて、幸せで、掛け替えのない物に思えた。


(こんなにも気にかけてくれるのが有難いだなんて。幸せだなんて……)


 普通に生きてきて、ここまで他者に配慮することなんて普通ならない。

 道行く人のことなんて誰も気にしないし、テレビで流れるニュースの顛末に興味を抱く人なんて少ない。


 だのに、サイコも彼も、たったの一度きりの状況であれ「楽しもうぜ」という、シンプルながらに、世の幸福の全てに帰結するような、そんな優しさがあった。


 二人が笑っている。

 笑いながらに「やってやれ」と背を押されている気がする。

 既に曲の展開は分かりきっている。各パートのアドリブが間近に迫る。


 では誰が口火を切る。

 誰がその先頭を突っ走る――


「やってやんなぁ、アキラぁ!」

「思いっきり弾いちまえよ!」


 言葉なんて聞こえない。

 でも、それは自然と伝わる。


 僕は彼等に背を向ける。最早憂いも心配もない。

 彼等ならば僕を爪弾きにするだとか、滑らせようだなんてことも考えない筈だ。


 だから僕は彼等を信じながらに、小節の区切りと共にブースターを踏み、指板のハイポジションへと一気に指を滑らせた。


「ふ、うっ……!」


 ハイポジションから一気にチョーキング、次いでピックで弦を掻き毟り、そのままマイナーとメジャー、双方のペンタトニックを曲の空気を感じながらに使いこなす。

 宛らにファンク主体のアーバンスタイルで、オールドスタイルに振るよりもサイコの描いた空気を壊さないようにスケールをなぞる。


 観衆から大きな声が上がる。

 チョーキングを複数繰り返し、顔を顰め、汗を振りまきながらに僕はジェットを掻き毟る。


 ジャズも、ファンクも、ブルースも、全てはロックに通じるし、逆もまた然りだ。


 何もかもをジャンル分けする必要性なんてない。

 音楽の根底にあるのはいつだって魂を震わせるような〈何か〉であり、それを表現するからこそに音楽は成立する。


「う、う、う、お、お、おおお……!」


 自然と唸り声が出るくらい、僕は全神経を指先に集中させギターを振り上げる。

 コードを切り裂くように挟み、セブンスのニュアンスを含みつつマイナーへと返り咲く。合わせてギターを抱え込むように引き寄せると再度のチョーキングだ。


 ギターでの表現において、恐らくは全ギタリストが頷くだろう最も魂の籠るプレイングはこのチョーキングこそにある。


 やり方はシンプルだ。

 ただ弦を指で引っ張るだけ。たったのこれだけ。

 だがこの、たったこれだけの中に、果たしてどれだけの感情が含まれるのか――それは筆舌にし難い。


 怒りかもしれない。悲しみかもしれない。または歓喜や苦しみかもしれない。

 僕は顔を顰める程に眉根を寄せてチョーキングする。

 それは一見すれば苦しく映るかもしれないし、果てしない痛みの中にあるようにも見えるかもしれない。


 だがそれでも、音を聴けば誰しもに伝わる筈だ。

 これ程心地よく、気持ちよく、彼等と音楽が出来る現実に僕が最大の幸福を訴える手段は、今、このチョーキングをおいて他にない。


 観客の皆は最早スタンディングオベーションで、皆が歓声と共に僕へと迫りより「もっとだ、もっとやれ!」と囃し立てる。

 僕の隣にサイコがきて、僕の顔を覗き込んで「まだまだ掻き鳴らせ!」と叫び散らす。

 その笑顔と汗の奥、瞳の中には狂気の色合いがあるのに、それを見て僕は歓喜のままにギターを掻き毟る。


「いいぜぇ、坊主! まだまだ弾け、まだソロは終わらせねえぞぉ!」


 背後から怒鳴り散らすのはドラムの彼だ。

 既に与えられたソロパートは終わる目前だったのに、彼もサイコもまだまだ足りやしないと叫ぶ。


 至福だった。

 これ程に魂の燃える瞬間があるのかと脳内は真っ白で、まともに思考することすら出来ないのに、それでも手元は動く。


「う、ふっ、ふふ、ははは……!」


 チョーキングから再度ペンタトニックに指を配置し、僕はピックを深く握りこみ、全身全霊の勢いと、躊躇いを拭うような速度で右腕を動かす。


 速弾きと呼ばれる技巧において、最大の問題は勢いだけだと僕は思う。

 一寸の躊躇があればダメだし、己のプレイングに疑問を抱いてもダメだ。


 仮にスケールアウトしたっていい。

 それすら「そう弾きたかったから弾いた」というような、それくらいの厚かましさと有無を言わさぬ堂々たる姿勢が肝要だ。


 右手の薬指や中指によるタッピング奏法も織り交ぜつつ、僕は左手を我武者羅になって走らせ、時に指がつっかえようとも焦りもせず、皆の笑顔に応えるべく必死に掻き鳴らす。


「サイコぉ!」


 絶頂に迫る程のソロプレイ。

 それでも間近に終わりを感じると、僕は〈チキン〉のテーマを弾くと同時、チョーキングを以ってバトンをサイコへと渡した。


「まーっかせなぁ!」


 壁のような圧力に怒涛の一音――それは彼女が振り下ろした腕によるスラップ音だった。


 相も変わらずに殴りつけるように大袈裟で派手な右腕なのに、しかしてその指先の丁寧な具合と繊細な表現といえばどうだ。

 たちまちに空気をかっさらう程に、彼女の音の説得力も、存在感も皆の視線を釘付けにし、再度大きな歓声が沸き上がった。


「へへ、あはは――あーっはっはっはぁ!」


 狂気を孕む声は聞こえ方によっては嬌声きょうせいにも思えたかもしれない。

 それ程に妖艶かつ異常な空気をサイコは振りまき、怒涛のスラップテクニックで場を支配する。


 元よりファンクの空気として彼女が描いた〈チキン〉だ。

 彼女は巧みにゴーストを挟みつつ、生まれるグルーブをドラムのビートに噛ませてリズムの世界を完全に構築していく。


 コードを鳴らしつつ僕もその世界へと介入する。

 ドラムの彼と視線を交わしながらに、時に大笑いをしながらに「やっぱりサイコは狂ってる!」と互いは大きな声で燥ぐ。


 それに彼女も笑って、皆も笑って、最早この状況は彼女の支配下にあった。

 彼女は夜の女王であり、今宵、僕等は彼女から産み落とされる狂気を悦として迎え入れ、溶け合うようにして彼女の存在感に笑いを響かせる。


「さあメイン頼むぜぇ――センパイよぉ!」

「だぁからその呼び方、気味が悪いってんだよぉ!」


 さあ、では、いよいよドラムのソロだった。


 サイコに指名された男性はスネアを一発、芯を逃さぬ完璧なリムショットの一打で捉え、轟と響いた音圧に鳩尾を抉られる感覚だった。

 次いで各金物を挟みつつタム、フロアと全ての箱物を穿つが、その強弱の加減がまた見事だった。


(上手い、本当に上手い! ソロともなると力んで無理矢理叩くことが目立つのに、この人、滅茶苦茶上手い……!)


 金物を叩く手の動き――スナップは十分な程に利き、シンバルの表面を撫でるようにスティックを操作している。

 また、スネアやフロア等の箱物を叩く際も力任せにする訳でもなく、リズムの表裏を意識した強弱があり、生まれるグルーブに僕もサイコも顔を見合って「すげえ!」とシンプルに感想を零した。


「ははは、楽しいなぁ、おい! なんだ今夜は、なんちゅー熱量だ、あぁ……!?」


 彼の瞳の内にもまた、サイコと同等の狂気があった。

 存分に今宵の空気を楽しみ、今もまた、僕等が描いた熱に浮かれる光景を見て満面の笑みを浮かべて叫んでいる。


 確信する程に僕は彼という存在を理解した。

 まるでサイコと同じだった。

 つまり、彼もまた化け物と呼ぶに相応しい人物であり、それを誇示するように、何の出し惜しみもせずにスティックを縦横無尽に振るう。


「え……!? 今の、え……!?」


 そんな最中に僕の耳は聞き逃さずに確かに捉えた。


 最初、それは勘違いだと思った。

 彼の足元を見ればキックペダルは一本しかないし、そうであるならば、その技量というのは普通とは呼び難いものだった。


 驚きのままに再度サイコを見る。そうすると彼女は確かなことのように頷いた。


「さ、三十二分の連符を、片足で蹴った……!?」


 近年のみならず、ドラムの世界ではツイン化と呼ばれるような、ツーペダルと呼ばれるセッティングがある。

 構造は至ってシンプルだが、バスドラムを叩くビーターと呼ばれる部位を二個に増やすもので、これは独立して駆動する。

 これにより、通常であればシングルペダルでは成し遂げられなかったような高速化や連打が可能になり、メタルやハードロックの世界ではとても重用されている。


 だのに、彼の足元はシングルペダルなのに、今し方、三十二分のビートを間違いなくバスドラムで蹴った。

 その事実に多くの人々が驚愕の表情で、僕も同じくだが、サイコは疑問を抱きもせず、当然のように頷いている。


「んじゃあ締めだ、お前ら!」

「おうよ!」

「あ、はい!」


 圧倒される程の技量。

 未だ歳若い風貌だというのに、こういったプレイヤーもいるのかと僕は感動するばかりだった。


 そんな最中に彼はソロの終わりを告げると僕達を呼び、僕達はこの幸福と歓喜に満ちたステージとお別れすべく、最後のフレーズへと移行する。


 曲の始めと同じく、この〈チキン〉と呼ばれる曲はテーマで始まりテーマで終わる。

 迎える最後の展開に未だ客の多くは名残惜しそうだったけれども、皆も、僕等も、最後はお決まりのフレーズに満面の笑みで、僕もサイコも彼も、顔を見合わせて大きく振り被る。


「今夜は皆、ありがとね! まったねぇい!」


 サイコの言葉と同時、最後のコードを弾いてステージは終わりを迎えた。

 軽くアドリブを挟みつつも終わりの状況に観客は大喝采で、皆は各々の感想を叫んでいる。


 僕達は再度見合う。

 そこには三者三様の、ではなく、同一の意思を持つような、シンプルに気持ちのよい笑顔しかなかった。


「ありがとうございました! 本当に楽しかったです!」

「見た目とは裏腹にすんげー熱いギター弾くなぁ、君! 最高にかっこよかったぜ!」


 彼と手を取り合い握手を交わすと、その身体に備わっているほとばしる程の力を感じた。

 大きい身体にはやはり、常人の宿す膂力りょりょくを超越するような力が潜んでいるのを肌で感じて、その圧倒的な力があるからこそに先の片足での三十二分も刻めるのだと納得する。


 そんな風に僕と彼が握手を交わしていると、未だに汗を浮かべたままのサイコが近寄ってきて言葉を紡いだ。


「いやぁ、やっぱりねぇ……アキラと絶対に合うと思ってたからさ、こうしてセッション出来てよかったわ、センパイ」

「……? 何いってるの、サイコ?」


 僕はサイコが何をいっているのかが分からなくて首を傾げるけれども、ドラムの彼も首を傾げつつ、先程と同じような言葉を口にした。


「さっぱり意味が分からねえけどよ……さっきっからその呼び方はなんなんだ? マジで気味が悪いぜ」

「いやぁ、何の因果か同じ高校に入ったんだし、流石に生意気にもあだ名で呼ぶのもねぇ?」

「はっ、まるで思ってもいねーくせによ……寧ろ小馬鹿にしてるんだろうが」

「ありゃ、バレてんのかい?」

「そりゃな、あざけり以外にあるかよ?」

「いっひっひ……あだ名の方こそ嘲りだろうにねぇ。呼ぶ度に怒ってた癖によ」


 二人は言葉を交わすけれども、僕に分かるのはサイコと彼は以前から仲良くするような間柄だということくらいだ。

 理解の及ばない内容に僕は状況を見守るだけで、それよりも片付けをしなければと背を向けようとした。


「それで、わざわざ俺をご指名までした理由ってのは、よもや……この子か?」

「おー、察しがよくて助かるわ。いいだろう、アキラ。この熱量といえば普通じゃあない。最高にかっけーだろ?」

「え?」


 名前を呼ばれて僕は足を留める。

 振り向くと、ドラムの彼を引き寄せたサイコは僕を見つめながらにこういった。


「実はさぁ、アキラ。今夜はアキラにこいつを会わせたかったんだよね」

「あ、そうなんだ? てっきり、さっきいってたテツコって人に会わせたいのかと――」

「俺だよ……そのテツコっての」


 え、と僕は言葉を失い、目を点にした。


 僕は最初、その名前からして女性で、それもそれなりに歳を召した人物なのではないかと思っていた。

 ところが僕の予想というのは大きく外れていたようで、サイコはけたけたと笑い、ドラムを叩いていた彼は渋々のように名乗る。


「俺の名前は中村虎徹こてつ。君の一個上でな、テツコってのは……こいつが虎徹をもじってつけたあだ名だよ」

「なぁ、虎徹だぜ、虎徹! 今時そんな古クセー名前も珍しいからよ! なんだったらテツコの方がよりおもしれえだろって、ぎゃはは!」

「んなっ、サ、サイコ! 君って奴はどうしてそんな失礼なあだ名をぉ!」


 成程、テツコというのは虎徹を弄った呼び方かと理解すると同時、予想外の事実と、あまりにも失礼なあだ名の真相に僕は呆れて、ついついサイコを叱りつけてしまった。

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