俺が魔法少女?それが、どうした!
あまりゅう
第1話 魔法少女になれる?それが、どうした!
俺は
29歳。独身。会社勤め。
突然だが、俺は最近1つの悩みを抱えている。
ストーカーされているのだ。
いや、付き纏われていると言うのが正しいか。
「れ〜い〜、そろそろ魔法少女になる決心はついた〜?」
「だから、俺は魔法少女にならないと何度も言っているだろう。」
もう何度目になるか分からない問答を行う。
そう、この俺を魔法少女に勧誘してくるコイツこそが悩みの元凶である。
☆
始まりは3日前。
いつものように20時過ぎに退社し、21時には家に着いていたと思う。
ここまではいつもと変わらなかった。
特筆すべきこともない日常だった。
そして玄関を開けて「ただいま」と言う。
一人暮らしであるため、当然「おかえり」の言葉は帰ってこない・・・はずだった。
「おかえり〜、レイ。」
声がした方に目をやる。
そこにはデフォルメされた白い狐のぬいぐるみ?のようなものが鎮座していた。
そのゆるい感じの生物は、同じくゆるい感じの話し方で俺に向かって声をかけた。
「レイ、僕と契約して魔法少女になって欲しいんだ。」
☆
それが出会いであった。
もちろん、契約なんてするわけがない。
僕たちは天使?
魔法少女のサポーター?
地球と魔界が繋がった?
魔物や悪魔が攻めてくる?
それが、どうした!
第一、俺はそんな魔物や悪魔なんて見たことない。このキツネ型自称天使が本当のことを言っているとも限らない。
だから、
俺が!魔法少女になることなんて!!絶対に、完全に、完璧に、全璧にないのである!!!!!!
・・・振りっぽくなってしまったが
断じて振りではないからな!
という訳で目下の課題は
やはりストーカー、もとい怪しげな自称天使に離れてもらうことなのだ。
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