俺の黒歴史ノート、異世界で伝説の魔導書扱いされてる。

夜方宵

第1話 序幕

 なあ、ちょっといいか。

 どうしても君に聞いてほしいことがあるんだ。

 うんそう、ほんとのほんとにちょっとだけでいいんだけど。

 え、聞いてくれるって? それはどうもありがとう。恩に着るよ。

 ……ああ、えっと。

 いや、話すよ。ちゃんと話すから。

 ……その、だな。

 これはあくまで俺の友達の友達のそのまた友達の嘘みたいな経験談っていうか。まあなんだ、ただの冗談じみたたとえ話だと思って聞いてほしいんだけどさ。

 

 ――むかし自分が書いた死ぬほど恥ずかしい黒歴史ノートが、異世界で伝説の魔導書扱いされてるようなことがあったとしたら、君はどうする?

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