三島由紀夫の『仮面の告白』を読んで、
千織@山羊座文学
第1話 5ページ目をお開きください。
T先生から、私のBL作品が『仮面の告白』に似ている……と、お話いただきまして、たかだかの私の下ネタ作品が三島先生の何かにかすっているとも思いませんが、勉強のためにと手に取りました。
最初、本屋で冒頭を読んだ時、正直そこまで引き込まれる感じはありませんでした。
それは、実のところ、今まで読んだ三島作品もそうです。
私は金閣寺も読んでいる最中なので、仮面の方は一旦置いておこうと思いました。
ですが、そのあとも私は仮面の告白が気になって仕方ありません。
あらすじだけでも、とwikiを開きました。
そこにあったのは、グイド・レーニの「聖セバスチャン」の画像。
その画像の意味を知って、私はくすぐったい気持ちになりました。
私は、仮面の告白を理解できる気がしたのです。
翌日、本を手に入れました。
♢
最初、主人公の赤ちゃんの時の記憶がある……という話から始まります。
そして主人公を取り巻く環境の説明。
1月14日生まれとの記載……
本人やんけ!!www
いや、自伝小説とは知ってましたが、誕生日くらいぼかしてもいいようなwww
いや、わかりますよ三島先生。
私も1月8日生まれ。
山羊座の芯の強さ、愛に対する執念。
ちなみに、誕生日占いでは三島先生は私の「力になってくれる人」ですwww
♢
話を戻して……
さらに物語では幼少期が書かれますが、主人公が過ごした”祖母の病気と老いの匂いの病室”には、私も心当たりがあります。
私は母が高齢になってから生まれ、姉たちとも10才以上年が離れています。
だから、周りはある程度大人だらけで、私だけぽつりとペットのように誕生したのです。
家庭に流れる時間の速さと、私の精神世界を流れている時間の速さが違うことが、私に無力さをより強く感じさせました。
母は忙しく、私は祖母と過ごすことがありましたが、当時の老人というのは、今時の若いおばあちゃんなんかではないわけですよ。
幼心ながら、気を遣いました。
一人で本を読んだり絵を描いたりする方がよっぽど気楽です。
そんな息苦しい環境の中、病は気からなせいか、私は小児喘息持ちで肺炎になりやすく、度々入院していました。
まあ、まさに10ページくらいまでの主人公と高いシンクロ率なのです。
果たして、主人公の人生が私の人生とどう交差していくのか。
リアルタイムで書いていく予定です。
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