『手編みのマフラーも、気持ちを込めた文章も同じ扱いかな?』

@take-radio

第1話『手編みのマフラーも、気持ちを込めた文章も同じ扱いかな?』

「ある男性主人公が、お付き合いをしてる女性から手編みのマフラーをもらったの。」


「お前の短編小説の話かい?まあ、作中でメールなり文章を貰ったら、登場人物のリアクションは千差万別になるのが普通じゃないか?手編みのマフラーは、受け取って大切に使う位の反応しかないから、もっと派手な物でも登場させたい所、かな」


「千差万別って…、リアクションもしてくれない事も含むって事?」


快速通勤電車がホームに師走の風を切って入って来た。彼のマフラーも私のウールのセミロングスカートも翻る。クリスマスツリーのキットが入った箱を持った子供がチラリと見えた。彼は、私の肩をしっかり掴んで離さなかった。お互いの目を見つめながら。探るように。

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