俺が一目惚れしたその子はクラゲのように消えた

ふっしゅー

第一海 苦い思い出

 あれは中学校一年生のとき俺はとにかく彼女が欲しいという気持ちでいっぱいで思い切って気になる子に告白をした。


 「好きです!付き合ってください!」

「ごめんなさい!というか貴方はだれ?」


当時その子はマドンナ的存在であり、俺なんか眼中にもなくまあ当然振られるのである。


 その時俺は初めて恋愛で苦〜い思いをした。

そんな思いを紛らわすため、俺は一つの事に興味を持つようになった。


 それは、、海の生き物だ。壮大な海の中の生き物を考えていると恋愛のことなど忘れてしまうものだ。


 そんなこんなしているうちに俺はもう高校2年生になってしまった。ちなみに高校一年生の時もときめくような事はなく終わってしまったのだ。


 「このまま平凡に高校生活終わるのかー、一回ぐらい付き合ってイチャイチャしてみたいなーと思っていた。」


 ここで俺にも高校生活を変える出来事が担任から告げられた。


 「明日、転校生が来るから優しく迎えるようにしてくださいねー」


そう転校生だ。転校生と言えばラブコメ的にいくと超絶美少女が出てきてそこから恋愛に発展するとかが定番だが、流石にそんなことないよなと期待はしなかった。


 翌日結局少しは期待をもって学校に向かった。かわいい子来るかなーなんて思いながら登校していた。


 「おい!平方翔也!今日は転校生が来るらしいな〜可愛い子が来るといいな〜」


この朝から元気なやつは山下光輝。中学からの友達だ。やはりみんな可愛い子が来るのを待ち望んでいるらしい。


 学校に着くとみんな転校生の話でもちきりだった。というかそもそも女の子が来るとも限らないとおもい少し不安になりながらその転校生が来るのを待っていた。


 少しすると先生が教室に入ってきて、いよいよかとクラス全体がざわついてきた。


 「可愛い子来いー来いー頼むー」

「流石にそんな事起きるわけないだろ」

そんな事を光輝と話していた。


 「みんな静かに。いいよ!海さん入ってきて!」


すると教室の扉がゆっくりと開いた。


 「紹介するわ!月下海さん!」

 



 

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