第2話 近況ノートの上手な使い方

 今回は近況ノートの使い方についてです。いまさらな感じはありますが、読んでみて損はないと思います。



 近況ノートについて、みなさんもご存じかと思いますが、よく使われる方法は下記の通りです。

・自身の小説の新作投稿、更新などのお知らせ

・ギフトへのお礼

・ランキング上昇の報告



 こんなところでしょうか。あとは雑談を書く場合もあります。ここまでは当たり前の話です。皆さんはシステム面から近況ノートについて考えたことはありますか?



 近況ノートですが、冒頭の文字はノートそのものを開いて読まなくても分かります。スマホだと80文字前後、PCだと100文字前後です。スマホ、PCのどちらからのアクセスが多いかは、運営しか分かりません。そこで、今回はより文字数の少ないスマホ版を前提に話を進めます。



 新着の近況ノートは意外と多くの人が読んでいます。タイトルが気になったものは、中身まで読むでしょう。しかし、時間は有限。タイトルがいまいちであれば、読まれません。これでは近況ノートを書いた意味がありません。何かしらのアピールを本文でしたいはずですから。



 では、どうするか。冒頭の80文字に必要な情報を詰め込みましょう。そうすれば、中身を開かれなくても多少なりともアピールが可能です。特にランキング上昇の場合は、「○○(作品名)、ランキング上昇!」のようなタイトルをつけて、80文字以内に、何位から何位になったか書きましょう。数字は、文字の羅列よりインパクトがあります。パッと見ただけで分かります。視覚的に有利なのです。



 ここまで、読んだ方はお気づきかと思いますが、冒頭に「最近は寒い日が続きますね」と書けば、損することになります。限られた文字数が無駄になるからです。ですから、冒頭に何が何でも伝えたいこと、その後で雑談を書きましょう。



 執筆現在カクヨムコンテスト10が開催中です。一つ、もったいないなという近況ノートの使い方を紹介します。それは「一つのノート内で、複数作品のアピールをする」です。「作品1、作品2、作品3で参加中です。応援よろしくお願いします」みたいな書き方です。人間の脳には記憶量の限界があります。ですから、複数作品アピールしても、よくても二作しか読まれません。都度、ノートに戻ることは考えにくいですから、残りの一作は読まれずに終わります。



 この行動を複数人の読者がするとどうなるか。読まれる作品が分散し、結果的に評価も分散します。結果、全作品が足切りラインを突破できないという事態もあり得ます。



 持論としては、下記の使い方をおすすめします(短編の場合)。

・作品1のアピールをする。

・半日ほどおいて、作品1のランキングを報告する

・翌日、作品2のアピールをする

・半日後、作品2のランキングを報告する



 理由を説明します。先ほど述べたように、記憶力には限界があります。ですから、情報は少なくすべきです。シンプルイズベスト。私は朝派なので、それに合わせて具体的に書いていきます。



 まず、朝6時すぎに近況ノートで作品1をアピール。夕方の17時ころに、作品1のランキングを報告。時間設定にも理由があります。6時すぎは早起きの読者へのアピールのため。7時でもいいですが、これだと早起きの方へアプローチできないと考えます。そして、17時すぎ。この時間は通勤通学の時間です。彼らの隙間時間にアピールします。ランキング報告が夕方なのは、朝7時にならないと、順位のお知らせがないからです。



 では、他の時間はダメなのか。否定はしませんが非推奨です。多くの読者の隙間時間を狙う方が良いと考えます。また、近況ノートの乱発も非推奨です。近況ノートを書くと、フォロワーに通知が行きます。通知を切っている人もいますが。仮に通知をオンにしていた場合、フォロワーは「またか」と思い、大事なお知らせでも見てもらえる確率が下がります。一日二回、多くても三回でしょうか。

※たまに「○○様レビューありがとうございます」だけで書く方もいますが、これも乱発になるので、大事なお知らせが読まれる確率が下がります。



 ここまで、近況ノートの使い方についてでした。まとめると、下記の通りです。

・冒頭80文字に必要な情報を

・近況ノートの内容はシンプルに

・近況ノートの乱発はかえって損する可能性もある

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2024年12月12日 17:33
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