復讐の驍名
北林 林
第1話
「今日は何して遊ぼうかなー!」
「ならさ、騎士ごっこしようよ!楽しいよ!」
そう何して遊ぶかを問いかけてきたのは俺ことカリネの幼馴染のファルマだ。
今年で11歳を祝われた俺とファルマは木剣をもらった。
女の子は魔術師というのが通りであったがファルマはそれを打ち破ったのだ。
「いいよ!」
「さあさあ木剣持って!行くよ!、」
騎士ごっこをするため村中央の公園へと向かった。
「オラ!くらえ!」
「ここだ!突きーー!」
「な、何やられんぞー!」
俺とファルマは騎士の真似事をしている。まぁ俗にいうごっこ遊びだ。やっぱりファルマは群を抜いて強い。
「本当にカリネは強いね!」
「ふふんそれほどでも」
「照れてるのバレバレだぞ!」
「ばれちったか」
「すごい顔に出てるもん!」
ファルマは騎士ごっこで勝った俺を褒めてくれた。
やっぱり少し照れくさい。
そんなのが顔に出てたっぽくてすぐファルマは俺をからかう。
「これなら騎士にもすぐなれるね!」
「そうか、もう12歳かー」
「うんそうだよ!時の動きは早いねー」
12歳になったら騎士になる試験を受けられる。その試験にうかれることを見越してかなり歳をとったような発言をしていた。まぁこれでも11才だが。
騎士の試験は主に実技試験。模擬戦や技の正確性を見て判断する。騎士という称号を得たものは軍直属の騎士になるもよしギルドで働くもよし何に対しても優遇されるそんな万能な称号なのだ。
「ファルマは騎士になるの?まぁ騎士ごっこしててなんだけど。」
「うーんどうだろう?騎士というよりかは花屋さんとかがいいな!綺麗なお花を見てて心癒されるし、そんな綺麗なお花をみんなに提供とかもしてみたいもちろん騎士もいいけどね!」
「ふーんファルマはなんでもできるしすぐに叶えられると思うよ!」
「そーかな、ありがと。」
「おっファルマ照れた。」
やっぱりファルマもすぐ照れる顔が少し赤い。
「少しだもん!」
ファルマの顔が綺麗に紅色に染まった。
「なんだよ、ファルマだって花みたいに綺麗じゃん。」
「何か言った?。」
「いいや何も言ってない!」
ファルマが言っていた花と同じくらいまたはそれ以上に可愛く綺麗に見えた。思わず口をこぼしたが言い直すとさらに何か言われそうで怖い。
「そろそろ日も暮れてきたね」
「そうだね、どうする?また明日遊ぶ?」
「うん!そうする!じゃあ明日の10時にここに集合ね!」
「わかった!それじゃあばいばいー!」
「ばいばーい!」
明日も遊ぶと言う約束を交わした。毎日ファルマと遊べるのは嬉しいしすごい明日が待ち遠しい。
「そうだ!今日の夕飯何かな!シチューとかだったら嬉しいな!——ってそんなこと言うより早く帰ろー!」
家にそそくさと向かった。
遊ぶと言う約束は両方が不運な形で破られることを知らずに。
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