第4話 青い
目が覚めたら、青の監獄島にいた。
酔っぱらって暴れて上司をぼこぼこにしたらしい。
覚えてはいないが私ならやりそうなことだ。
理性的になれるとかで、何から何まで青一色の島。
だが、住んでみれば存外居心地がいい。
少なくとも、パワハラ上司も腹黒同僚もここには居ない。
ー完ー
指定されたお勤め時間以外は、割と自由に島内を行き来できる『青の監獄島』
凶悪犯は、群青エリアに隔離されているから危ないことも無い。
行きかう人々は、スレンダーで理性的。
上司をボコボコにしたらしい私が言うのも変だけれど、無駄な諍いなど無いこの島は、私にとっては理想郷。
私は、元来、平和主義なのだ。
不満があるとすれば、お仕着せの青い囚人服が、イエベ(秋)の私には似合わないってことくらい。
一年間勤めあげれば、仮釈放で元の世界に戻れるらしいけれど、仮釈放を望まない人も一定数いるらしい。
そういう人用の求人も若干ある。
そして……。
かくいう私も、ずっとここでも良いかなと思い始めている。
*****
明日のお題は『青酸カリ』デス^^
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます