夫
私の夫、佐野明は良き夫だ。
誰にも優しく、真面目に働いて、私を愛してくれる。
けれど最近少し様子がおかしい。
いや、何かあった訳じゃない、ただ少し疑問に思っただけ。
女の勘と言うやつだ。
私は探偵を雇い夫の動向を浮気調査の名目で探ってもらった。
結果はと言うと、浮気なんてしておらず普通らしい。
ただ、夫は何かを、もしくは見えない何かと話をしているらしい。
生活に疲れたか、仕事に疲れたか。
また空いた時間にでも少し話してみよう。
私達は夫婦なのだから。
明「茜ちゃんちょっとコンビニ行ってくるよー」
茜「大丈夫?私も着いて行こっか?」
明「大丈夫だよ、ゆっくりしててよ」
茜「そう?気をつけてね!」
明「行ってきます」
これが私が夫とかわした、最後の会話だった。
あの時引き止めることが出来ていたなら、
私も一緒に向かっていたら、
何か変わっていたのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます