第11話

里穂が俺の精子を全て飲み干したのを確認すると、煙草に火をつけた。



里穂はベッドでぐったりとしている。



俺は煙草を指に挟みながら汗で額に張り付いた里穂の髪を整えて、栗色で、サラサラの長い髪に指を通した。



付き合っていた頃と何も変わっちゃいない。




今迄散々遊んできた。


女なんか、女なんて。


顔さえ良ければいいんだろ?

世の中性格だ、なんて嘘。

顔さえ良ければまだよく知りもしねー相手に好きだとか平気で言いやがる。



俺が女を好きになるなんて、そんなの絶対に有り得ないって思っていた。


なのに、どうしてこの女は俺の頭の中から離れない?


捕らえられたのは俺自身なのか?





朝がくれば里穂は俺の家を飛び出してしまうだろう。



そうなれば、下手すりゃ二度と会えなくなるかもしれない。



だから、考えていた。


こうやって里穂にまた会える方法を。




俺は―――――…


明日も、明後日も君に会いたい。








ー続くー

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