第4話 女帝に言葉は通じない。
小六の自分。毒母が飾っていた人形を片付けろと言われ、やり方が分からず壊してしまった。
「あんたはもう!嫌々やってるからこんなことになるの!だからお前は駄目なんだよ!」
中一の自分。雪道で転倒した。
「コートは?コート汚さなかったでしょうね!?あれ高かったのよ!」
中三の自分。視力が落ち、眼鏡を作ることになった。
「あんたはもうー!子どものくせに眼鏡かけるなんてッ!我が家の恥だわ!」
「お母さんはどうして、『大丈夫?』の一言がないの?」
「そ……それは……。あんたがその……怪我とかしてないように見えたから……」
「怪我してても隠してるかも知れないだろ!親がそんな剣幕だったら!」
毒母、無言でさも憎々しげに私を睨んでいた。女帝に人の言葉は通じない。
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