霊界残業
@USSR0609
プロローグ ヤクザと馬鹿と一般人、あと神
「終わらん」
ここは『魂道』、霊界にある魂の仕分けや転生先などを決める一つの部署である。
ここでは主に三人の『特殊魂』を持つ社員が働いていた。
「嘆いていてもしょうがないだろ、嘆く暇があったら仕事を進めてくれ」
この人は『森林 大木』、メガネをかけている黒髪イケm、、、いや、インテリヤクザだな、ヨシ!あ、なんかくしゃみしてる。誰のせいだろうね本当、、、
「なんか馬鹿にされてる気が、、、?」
いつも胃薬を飲んでるイメージしかいないから何かと不安になるが気の利くお兄さんだ。そして俺の先輩でもある。
胃薬が多くなってる原因は加味しないものとする。
「ahーーーー今日も終わりまセーン!!」
コレは、「コレ」は、ちょっとダメだな、、、。
この馬鹿(強調)は『クローバー フィンセント』、金髪で長い髪を後ろにまとめて
ショートみたいにしている。耳に琥珀色のシンプルながら綺麗なイヤリングをしている、高いやつだろうなぁ、、、とつくづく思う。言いたくないが美人な方である、、、性格さえ除けば、多分きっと、、、。
「仕事がガガガがガガガががっがっっっっっっっっg」
壊れた、てか何かと先輩顔(同期)してくる生粋のアメリカンだ。文字通り馬鹿だが何かと強運なところがある。この前ソシャゲで俺の推しを単発で引きやがった、、、。憎い。あの時の煽り顔は今でも忘れない。
なお森林さんの胃薬の原因の七割がこいつである。
なお残りの三割の原因については語らないものとする。
そしてこの俺『二々谷 絆』まぁ特に言うことはない、、、。
強いて言うなら最後の高校の成績はオール4だった、嘘、ちらほら3がありました。
ともかくここで仕事をしているが一向にそれはもう一っっっっっっっっっっ向に
進んでいないのである。いや仕事を進めても無くならないのである。
仕事を百個終わらせたら百二十個新しく死んでるっていう。
(地獄かな?)
「いいえぇここは分類的に天国ですよぉ」
あ、忘れてた。この人は俺ら三人の上司である『導 神』さん。
名前からわかるように神である。凄くフレンドリーだがなぜか日本人の顔なのに髪が濃いめの緑色に染まっているという凄く違和感のある人である。
ちなみに喋り方も凄く特徴的。指摘するとちょっと残機を減らされる、、、。
実験済み(フィンセントで)。あと心読める。えっ?これは心の声じゃないのかって?
そんな細かいこと気にしない気にしない。
「分類的にって?」
「ただものすごーーく地獄に近いような労働量なのでぇ天使たちにはぁ、、、」
「天使たちには?」
「君たち修羅の人ってぇ言われてるよぉ」
修羅って、、、、。
「oh!シュラってあれでショ!it's Japanese魂!」
馬鹿は放っておくのが一番だ。
このあとみんなでまったり話していたが、仕事が進んでなく森林さんの胃にダメージが入りました、、、。
「皆さぁん、ちょっとお茶休憩しましょうかぁ」
一日に三度か四度くる神さんのお茶休憩これがまぁたまらん。
茶菓子は信じられんほど美味いし、お茶もうまいし何よりもちょっとだけとはいえ
仕事から離れられる唯一の時間なのだから。けれどもイレギュラーとはどこにでも起こり得る事なのである
「今日は私特製ノ!茶菓子持ってキタ!」
「「……」」
終わった。不定期に起こるこの災害はフィンセント特性茶菓子(毒)が出てくる。
これにより我々の楽園は一瞬にして地獄となる。
(茶菓子ねぇ〜?)
それは黒く禍々しく生々しい簡単に言えばダークマターと呼ばれるもの。
冗談ではなくまじのダークマターである。それはもう某転○ラとかでしか見たこともないダークマターである。
((何回見ても茶菓子に見えねぇ))
この時にだけ俺と森林先輩の行動は早い。
「まだ今日の仕事が終わってないのでね。今回は我慢するよ。」
「あっそれなら先輩、俺もついていきます!まだ僕も終わってないので!」
「ああ、そうだな、早く二人で終わらせよう」
早くこの場から離れないと、、、
「けどぉいつも終わってないでしょうぅ?」
ぐさっ
「私の特製の時だけいつもどっかいくヨネ」
ぐさっ
「どうせならぁここで一息つきましょおぉ?」
「「断固拒否する!!」」
「だめぇよぉ、休憩は大事なんだからぁ」
「「なら休まさせてよ!」」
「無理ぃ」
なんか神さんから蔓が伸びて拘束されて食べさせられた。もちろん死んだ。
死んだ後に二人は思う。
((なんで神さん普通にあれ食ってるんだろう、、、))
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後書きコーナー
ミスがあったら言ってくれると嬉しいです。神さんは男です、おねぇじゃありません。
『魂道』がんどう
『特殊魂』ユニークソウル
『森林 大木』もりばやし だいき
『二々谷 絆』ふたつがたに きずな
『導 神』みちびき こう
不定期に投稿させてもらいます、そんなところでお願いいたします。
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