ゲームの世界で何でも作って生きる
@katuniro
第1話
「え!ここは何処・・・」
目の前には、草原が広がっている。
そんな疑問に思っている俺に答えるように・・・
え!まさか『グレー大陸』のゲームログイン時のログイン表示があった。
訳も分からないままクラフトって俺のキャラクター名を押すしかない。
パーンと視界が広がる。
そして赤い点の表示が現れる。
これって俺に敵対しる敵の表示だ。
知ってるゲームならアイテムボックスにアレがあるハズだ。
思い描くとイングラムM10が右手に現れた。
そして赤い点を凝らして見る。
キラーラビット
HP10
これって魔の森の最弱な魔物だ。
そして草が揺れて飛び出す。
「タタタタタ」と乾いた音が響く。
そして穴だらけのウサギがドサッと倒れたぞ。
その穴には血が・・・頭には鋭い角が生えている。
これって現実だと改めて見せられる。
あ!右からも来る。
右に向けて撃つ「タタタタタ」
ああ、ゲームみたに1発で仕留めるなんて無理だ。
めちゃ怖い。
襲ってくる顔がマジで、俺を殺そうと眼が血走っている。
「タタタタタ」
後ろに回りこまれる。
それに合わせて後ろ向きながら「タタタタタ」
更に「タタタタタ」
「タタタタタ」
赤い点の表示が無くなった。
顔をつねる「痛い・・・夢ではない」
イングラムM10が無かったら死でたぞ。
これってMPを消費して弾を撃てるようにした魔改造型だ。
ゲーム内での評判は最悪だった。
剣と魔法の世界に近代武器を作るな!的にボロクソに言われたよ。
名前の由来のクラフト。
この世界では、何でも作れますのキャッチコピーに引かれてスタート。
それなのにゲーム世界に入り込むなんて・・・
ゲームして寝落ちしたのが原因かも・・・そんなバカな・・・
これってゲームみたいに生き返りってあるのか・・・
あ、そうだ。
ログアウトだ・・・なんで無い。
無いってことは、生き返りも無いかも・・・死んで試す勇気なんてない。
ここで生きるしかないぞ。
取りあえず、あれを確認しよう。
「ステータス」
クラフト
Lv101
HP1010
MP1010
強さ A
器用さ S
持久力 A
敏捷性 A
知力 A
精神力 A
運 A
クラフト『なんでも作れるユニークスキル』
器用さ以外、全てがAだ。
あれ!なんで・・・
Lv100から上がることは無いハズのレベルが上がってる・・・なんで・・・
HPとMPも10が加算されてる。
そんなまさか!
あのザコのキラーラビットを6匹を倒しただけなのに・・・
ここってゲームで寝落ちした場所のハズだ。
改めてアイテムボックスの中を確認する。
やっぱアイテムが大量にあった。
なら安全に、ここでも暮らせるかもしれない。
あのキラーラビットは、ゲームとはまったく別物の魔物だ。
あんなに速く動くなんてあり得ない。
ゲームと現実の違いなのかも・・・嫌々、よく分からん。
ああ、もう夕暮れだ。
寝る用意をしょう。
なのでアイテムボックスからキューブを出す。
高さ5メートル、横幅5メートルのキューブ。
黒くて寝るだけの建物だ。
「開けキューブ」
言われた通りにドアが開き俺は入る。
中から外は丸見えだ。
中央にベッドが・・・そのベッドに寝転ぶ。
あ、腹が減ったぞ。
アイテムボックスから携帯食を出して食べる。
「げ!味がない・・・」
初めて知った味の無い食べ物。
ゲームでは、朝、昼、晩に食べて栄養満点の携帯食なのに・・・
我慢して食べるしかない。
ああ、食べる楽しみがない・・・改良が必用だ。
「なんだ、あの音は!」
その瞬間、キューブの家がひっくり返った。
外を見たら魔物の大トカゲがキューブで遊んでいやがった。
ベッドから天井に落ちた俺は、そのまま気絶した。
あ、朝だ。
体のあっちこっちが痛い。
何本も折れてぞ。
「ヒール」
まだ痛い。
「ヒール」
ようやく立てる元気が・・・
ゲームなら寝るで朝になってるのに、大違いだ。
考えたら夜行の魔物にとって、このキューブは標的のおもちゃだ。
やっぱ現実とゲームは違う・・・
俺のヒールも欠損ならMPの半分を消費して治せる。
しかし、回復魔法に特化した奴なら蘇生魔法で、死んだ者を生き返らせる。
めちゃあり得ないことも可能な世界が『グレー大陸』だ。
なのでキューブを大地固定することから始める。
アンカーで「ビャキュン」と4ヶ所も打ち込めば完了だ。
次にやるのは、頑丈な壁を建設することだ。
大地を見て・・・鑑定を発動。
この大地から大きな石を摘出して、キューブを守る球場の大きさの壁を作った。
MP300を消費。
4ヶ所の壁の上には、M16バルカンを設置。
魔力供給の魔石もセットする。
レーダー装置で1キロ内に入った魔物を殺すように設定してOKだ。
これで、ここも安全地帯になっただろう。
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