第25話のんびり雑談配信3
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・さっきの話少し気になったんだけど、あやちゃんときらりちゃんがデートしてたのを、神楽耶ちゃんとかえでちゃんが見たってことはそこもデートしてたのか……?
・たしかに
・お前天才か?
・あやちゃんどうだったの!?
「はい、その二人もデートしてました!」
私は台パンした手を保冷剤で冷やしながら、屈託のない笑顔で仕返しをした。その直後ママからの着信音が鳴り響いた。
「はーいもしもしー」
「あやちゃん絶対仕返しのつもりで言ったよね!?」
「はい!!」
「素直に認めるんだね……。私も弁明しなきゃいけなくなったじゃないか……」
「弁明しなきゃいけない事態にした私が言うのも変ですけど、イラスト大丈夫なんですか?というか私がリングフィットやった時に納期間に合ったってコメントしてませんでしたっけ」
「あれはあれで、これは別のなんだよ。今日描き終わったと思って確認してたらミスがあってそれの修正さ、それに間に合わないって思ったらそもそも通話かけないよ」
「そもそも納期ギリギリに描き終えるのがダメなんじゃないですか?」
「……おっしゃる通りです」
コメント
・急にコラボ始まって草
・コラボというか凸?
・何事も余裕もってやろうと思いました
・とりあえず神楽耶ちゃんの弁明聞いてみよう
「そもそも私はかえでから『明日買い物に付き合って!』って言われてからそれについていっただけだよ。それにあやちゃんたちと違って私たちは手を繋いだりとかしてないからね」
「あれはあの人混みの中はぐれると大変だからって……」
「スマホあるのに?」
「……はい」
「式は盛大に挙げようか!」
「だから違うわぁぁぁ!!!!」
コメント
・これはあやちゃん墓穴掘ったな
・トレンド入ったじゃんおめでとう!
・トレンドに綾華結婚あるの面白過ぎないか
・またしても何も知らない七瀬きらりさん
・すぐ受け入れそう
・きらりちゃんの第一の嫁
「あー、もうどうにもならなそう……」
「まぁあやちゃんどんまい!人間生きてりゃ結婚の一つや二つあるよ!!」
「一回も結婚してないくせによく言いますね!」
「ははっ、それな!」
「ママが言い出したんでしょうが!!」
コメント
・公認ということでいいですか?
・そうだよ!
・カップルチャンネル作ろう
・もう話が止まらないでどんどん進んで行ってるのほんと笑う
・しかも片方不在
「これもう私どうしたらいいと思いますか?」
「笑えば、いいと思うよ」
「ごめんなさいママ、私はあなたを殴らなきゃいけない、殴らないと気が済まないんです」
「暴力はんたーい」
コメント
・咄嗟にその返しできるあやちゃんさすが
・躾に1番効くのは痛み
・兵長もいます
・あやちゃんって神楽耶ちゃんに対して他の先輩と違って緊張してない気がするんだけど気のせい?
「そうですね、ママに対してはもう緊張しないです」
「初めて会った時緊張しまくりですごいことになってたのに、時間が経つのは早いねぇ」
「あ、あれは緊張するに決まってるじゃないですか!」
コメント
・初めて会った時?
・配信で初絡みがあったのって詩ちゃんとのコラボの時だよな
・配信外で何回か会ってたってことか
「そうですそうです、私が合格して少しした後に事務所から『お話ししたいことがあるので事務所までお願いします』って言われてすっごい緊張しながら向かったら、マネちゃんとママがいて、そこでママが私の身体を描いてくれるって知ってもっと緊張しましたよ」
「あの時のあやちゃん緊張しすぎですごい面白かったよ。ペットボトルの蓋をずっと逆に回して『あれ?なんで?いつもは30秒くらいでちゃんと開くのに』ってあたふたするし、お手洗い行こうとして部屋出る時に、引くタイプのドアを間違って押して顔から突っ込んだ時は私とマネージャーちゃん笑い堪えるのに必死だったなぁ。他にも……」
「あー!!知らない知らない!!」
コメント
・草
・そりゃ推しから描いてもらえるって考えたらめちゃくちゃ緊張するだろうなぁ
・緊張で吐かなかっただけえらい
・いつも蓋開けるのに30秒くらいかかってるのか……
・緊張してるなら仕方ない
・お手洗い行くって言ってるドアに突っ込んだら誰でも笑うwww
「ママのせいで余計なこと知られちゃったじゃないですか!!」
「おっと、そろそろいい時間だね。じゃああやちゃんばいばーい」
「あっ、ちょっ……!」
私が言い終わる前に逃げられた。今度何かしら仕返ししてやる……。
ママが通話を抜けた後時計を見てみると、すでに結構な時間配信していた。やっぱり楽しいことはすぐ時間が過ぎていっちゃうなぁ。ちょうど区切りもいいのでここで配信を終了することにした。
「区切りもいいので今日の配信はこの辺で終わりたいと思います。見に来てくれた皆様、ありがとうございました!それでは、また星が降る夜に!」
コメント
・おつ!!
・おつかれ〜!
・次は何の配信かな
・ホラーやってくれないかな
・まぁ見たくはある
「んー!今日も楽しかったぁ!」
そう言って私は伸びをし、やることを終わらせた後眠りについた。
あとがき
作者のましろです、いつも読んでいただき本当にありがとうございます。私自身の都合で少しの間小説の更新がとても遅くなってます、12月まで投稿がかなり遅くなってしまいますが、気長に待っててもらえると嬉しいです。
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