第三十七話 開戦

 もう一体の悪魔はエミサちゃんが制圧した。

 まいったな。白昼堂々とレイテアちゃんを狙うとは。


 俺はてっきり帝国の仕業かと思ったけど、ルスタフ公爵から聞いた調査報告は謎だらけだった。

 まず悪魔に変身した二人の女子生徒、それぞれ別の国からの交換留学生で、その素性を王国が問い合わせるも返信はかなり遅れてきた。

 どちらも子爵令嬢だったが、両家とも無人の館と化していたという。その報告を信じるなら、だ。

 だが、どちらの国もラーヤミド王国から離れていて、レイテアちゃんを狙う動機は薄い。

 また女子学生の身体は翌日には黒い粉となって崩壊した。呪術的というかオカルトチック。 

 

帝国かもしれないし、そうでないかもしれない。

 

 レイテアちゃんとオリドアちゃんを守ったのは王家直属の情報部員。お手柄だよ。

 ダロシウ王子の命により、しばらくレイテアちゃんは自宅待機となった。


 そんな折に更なる一報が舞い込んできた。

 帝国との街道にある防衛の要、マヤオ砦が攻撃を受けていると。

 ついに帝国は正面から仕掛けて来た。

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