第19話
忘れもしない、中学2年の春。
殆どの生徒が校舎からいなくなった放課後、職員室から出てきた俺と誰かがぶつかった。
「笹本・・‼︎」
それは。
小学生の、あの頃から話す事がなくなってしまった、たった今まで俺の頭の中にいた子だった。
はだけた服、下着が見えていた。
俺の心臓がドッ!と強く跳ねる。
「助けて!」
笹本は涙を浮かべながら小さく叫ぶと近くの教室に勢いよく俺をひっぱった。
ーーー誰にやられたの?
そんなこと聞けるはずもなくて。
何かに怯えた様子の笹本は掃除用具を入れるロッカーに俺を連れて入った。
2人で誰かが通り過ぎていくのを待つ。
子供の頃、確かにいつも一緒にいたけど、こんなに密着したことはない。俺もだけど、笹本は身長が高くなったな。
あと、胸がデカくなった。
そんなことを考えていると、俺の中心が疼く。
だけど、たった今暴力されたかもしれない彼女に手を出すなんて許されない。
でも、こんなに密着した状態で手を出さないなんて無理だ。
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