第3話
すぐに返って来たメールに添付されていた写メを見て、また目を見張った。
あの有名な佐原菜月。
君の写メとプロフィールが貼りつけられていたんだ。
詐欺ってなどいないありのままの俺の写メを見ているなら、同級生の俺の事は知っている筈。
5000円をホテル代込みにしたら安すぎる。いくら安いホテルに入ったとしても2000円程しか自分に入ってこないじゃないか。
(俺の事知っててメールした?)
(うん)
あのメールの遣り取りの後から君と身体を繋げる関係になった。
いつも行為が終わった後何処かに出掛ける訳でもなく、ただ俺が財布の中に入れていた5000円のお釣を渡すと、君は決まってにんまりと微笑む。
そして「有難う加藤君。ごめんね」って言葉を残して先に部屋を出て行ってしまう。
―…俺は性欲が満たされてすっきりしているけど君はどうなの?好きでも何でも無いけれど俺‐…
…君の気持ちが知りたかったのかもしれない。
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