第16話 現地人ファーストコンタクト

 歩く速度で伐採整地で道作り、7日でかなり森を進んだがまだ森は続いている。

 奈々達にはあまり必要では無いようだが、私の為に野営中だ。


 アンドロイド達に食事や休憩は不要で、活動の為のエネルギーは転移時融合の高熱変換した膨大な電気を、転送配電されて居るそうだ。


 有機ヒューマノイドの奈々は、私に合わせ一緒に食事しているが、食物分解でも活動可能だが、通常は転送配電で活動出来るとか?

 だいたい、融合発熱を瞬時に電気エネルギーに変換したとか? その膨大な電気をどうやって蓄電出来たのか? 頭脳チート能力集団に聞いた事が有る、回答は電気の説明から始められ、原子や分子の周りの電子の運動が電気で……? 電子の運動を凍結させ結晶化? ………理解放棄した。


 なにやら、凄い技術で電気を塊にして、従来のバッテリーの概念を払拭した蓄電らしい。


 話を戻すが、奈々の様なヒューマノイドは、食事してもしなくても良い便利な身体を持っているそうだ。



「セキハラ隊長、このまま真っ直ぐ道を作ります? 別方向に道を作り始めます?」


「ドローンの調査で、この半島には草食動物、それを補食する肉食動物、木の実を啄む小鳥、それを補食する猛禽類、それらの生態系が一切無い事が確認されて居る!! 私は一気に半島を縦断し、大陸中央を目指したい! その為には北に向かい真っ直ぐ進む必要が有る!」


「了解しました、半島調査を逸脱しますが、セキハラ隊長の指示に従います、それに伴いセキハラ隊長の安全強化対策の為、アンドロイド達の配置変換の許可をお願いします」


「私の安全? 私は擬態中で不死身なのだ、この探索隊の中で一番安全なのが私だぞ!」

「そうでは有りますが、死ぬ様な攻撃を受けた場合擬態が解除され、探索は中止になります! それを回避する為にはセキハラ隊長の安全は必須です!」


「成る程……奈々は理論的に考えているな! 任せる」

「有り難う御座います、では就寝して下さい、ゴロー達に指示を出して来ます」



 元のジジイの身体だったら、地面にごろ寝なんて出来なかっただろうが、若いって良いね! 自然に寝てた。


 目覚めは何時もの様に、奈々の膝枕の目覚めだった。





 何事も無く40日が経過した。

 私の警護がニトとフジミ、奈々になった為、道作りの速度が低下し、進行速度が2/3になった。


 若い身体でも、ストレスに疲労が蓄積して食欲不振に陥った。


「セキハラ隊長! 石畳の道が前方に有ります!!」


 何にしても、変化は有り難い。


「セキハラ隊長、何か来ます!」


 ボロ着を纏った女性を3人の男が追って来た。

 超直感がはたらいた。

「奈々! 女性を救助! 男達を排除!!」

「了解!」


 奈々が飛び出し女性を抱いて、私の所に連れてきた。

 ゴロー、ニシ、ムサシが其々、3人の男を拘束した。

「ХХ!! ХХХ! ニナ? ХХ」

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