第4話

「おにいちゃん、早く起きて。お母さんがご飯できたって」



そういい俺を起こしたのは妹、池水 舞菜だ。現在中学二年。仲は昔はよく遊ぶほど仲が良かったが今はそうでもなくそっけない。今だってめんどくさそうな表情をしながら俺を見ている。


「そうか、ご飯か。起こしてくれてありがとな」



「別に、お母さんに言われたか、起こしに行っただけだし、。早くきなよ」


そういいまた舞菜は一階に戻っていった。



それからご家族でご飯を食べて、俺はまた自分の部屋に戻った。


さて、これからの立ち回り、するべきことについて考える。


今日が四月一日、俺はこれから自分の力を使いこなす訓練と体力をつけなければいけない。


体力は走り込みをするとして、能力の訓練は万が一幼馴染に気づかれてはいけないから俺の部屋か、あるいは人気のない場所がいいな。


モモに降りかかるトラブルイベントはおそらく文化祭、体育祭あたりだ、もしくは修学旅行。大きなイベントでしか、残念な思いでは記憶にない。だから俺はそれまでにできることをしなければ、あいつの思い出を最高なものにするために。


そうとなれば今から訓練を開始しなければ。


ジャージに着替えて外に出て俺は走りこみを開始した。


とりあえず体育祭まで後三ヶ月弱しかない。頑張ろ。

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