【第2話】聖術
「……ん♡ …ハゥ♡ んんっ♡♡ ……ハァ♡♡♡ ……んっ♡♡♡♡♡
あ、イ、イk……んんんっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!
…………ふぅ♡
……それで? 結局、あたしらはこれからどこへ行くんですか?」
「まずは荷台で何をしていたか言えぇぇぇぇぇ!!!!」
それは目的地に向かう馬車での私の憤り。
私の妹分たる
……まぁ、誰だってそうなるだろうが。
「なにって……
風に
ついあたしの股間が
「いや、すまない。自分で言っておいてなんだが、やはり何も言うな。
そして今後一切教えるな。
勢いに任せて言ってしまっただけで、
きっと聞くと後悔するだろうから何も言わないでくれ」
できれば一生。
……ま、まぁ、何となくわかるし。
「えぇ~?! もう~、どっちなんですか~。
新手の羞恥プレイかと思って、心もお股もドキドキしてたのに~♡
アイファ先輩は攻めるのがお好きなんですね~って♡」
「お前なぁ……。
それより、暇なら『
聞けばお前、
正確には
「えぇ~」
「え~、じゃない。……ったく」
そうして、狭い御者席であるのに私の隣に無理矢理座った銀髪ショートのエスカに取り掛からせた
右手の甲に移植された
理屈や理論は全く知らされてはおらず、その技術によってフォルグは1000年以上前にこの世界を支配したそう……だが、今はいいか。
その技術――特に
それを幸いにもできるようになっていたのが私であり、エスカであるという訳だが……
「……よし! できた! おち○ち○!!」
「何でそれを作ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
青い瞳を輝かせて何を見つめているかと思えば、宝の持ち腐れとばかりに、自分のスカートの中から長さ20cm台のソーセージをニョキっと生やして……って、本当に何してんの? この子。
「いや~、いつかアイファ先輩に使ってもらおうと思って♡」
元々はただの自己満足的に使おうと思って練習していたそうだが、私に出会ったことで、最初は私がいいとずっと我慢していたとも。
「って、聞かせてくれるな! お前のそんな性事情!!」
ちなみに、周りから聞いた話によればこのエスカ、先ほど言ったように宿舎での
……別に語る必要もないのだがな。
一方で、こうして数ある自然の属性ともいうべき概念の比較的覚えやすいと言われる
「なんでそう、くだらないことに才能を使ってしまうんだ。お前は……」
おかげで頭が痛くて仕方がないという私を余所に、当のエスカはといえば、
「確かに。これを使うのはアイファ先輩なんだから、
あたしに生やしても意味なかったですよね。
……という訳で、はい。アイファ先輩♡」
ニョキッ♡
と、すぐさまソーセージを私に生やす……って!!
「生やすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
しかも、ご丁寧にスカートの下から生えてきたっていうか感じまで出してるし!!
「そりゃ、スカートの上からじゃ、情緒が無さ過ぎますから」
「いや、情緒の話なんてしてないんだが!?
おち○ち○を生やすなという話をしているんだが!?
……って、ついおち○ち○って言ってしまったではないか!! 恥ずかしい!!」
「……フフフッ。アイファ先輩のおち○ち○♡」
「やめろ! 私のおち○ち○を撫でるな!
……って、私のおち○ち○ってなんだ?!
つい言ってしまったが、私のおち○ち○ってなんなんだ!?」
確かに股間から生え、ブラブラとしてはいるが、少なくともこれは私のでは無……
「……ん~」
「……って、今度はどうした? 急に黙り込んで」
お前の情緒はどうなってるんだ?
「いや~、とりあえず作ってはみたんですけど……
おち○ち○って、こんな感じで合ってるのかなって?」
「え?」
「ほら、流石にあたしも本物のおち○ち○は見たこと無くて、
とりあえずソーセージみたいって話だったんで、
ソーセージっぽく作りましたけど……」
「ま、まぁ、そうだな。確かにこれはまんまソーセージだもんな」
今朝、ハイラルディンの宿舎の食堂で、朝食のメニューの一つとして食べている者も居た気がするし。
「う~ん、もう少しディティールに
「いや、そこに拘ってる暇があるのなら、
もう少し真面目に
「本当、なんで宿舎じゃもっとおち○ち○のこと教えてくれないんでしょうね?
普段は小さいけど、興奮すると大きくなる棒状の物ってことぐらいしか
教科書にも書いてないし」
「お前、性教育の勉強はちゃんとしているのか……」
他の事に関しては『だって、興味なかったので』と、聞いた話は本当だったというし……
「ちなみに先輩は見たことあります? おち○ち○」
「え? ……い、いや……私もおそらくお前と同程度の知識しか無……
「なるほどなるほど。
……つまりアイファ先輩は未だに
「ぬあっ!? お、おまっ!?」
「アイファ先輩は
「や、やめろ! はしたない!!
そもそも、嬉しそうにするなぁぁぁぁ!!!!」
こうして、『とりあえずおち○ち○に関しては後で勉強しておきますね?』と言ったエスカに対し、この話まだ続くのかと呆れることしかできない私なのであった。
……というか、早くこのおち○ち○外してくれ!! なんか恥ずかし……
「……アハァ♡ 新しい妹ちゃん、見~つけた~♡」
……って、なんだ?
今、とても嫌な視線を感じた気が……
気のせい、だったか?
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